日本の伝統的な「ものづくり」精神をテキーラづくりに!テキーラの名門一家「サウザ」

日本の伝統的な「ものづくり」精神をテキーラづくりに!テキーラの名門一家「サウザ」

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2018年は日本とメキシコ合衆国との外交関係樹立130周年の記念の年であり、1888年に日墨修好通商航海条約に署名して以来、日本とメキシコは歴史的な友好協力関係を発展させています。

テキーラの世界でも、両国の良好な関係を代表するかのように日本の伝統的な「ものづくり」の精神を尊重し、テキーラをつくり続けている企業があります。

日本の伝統的な「ものづくり」精神をテキーラづくりに!テキーラの名門一家「サウザ」

1873年創業のサウザは、テキーラ業界の企業で唯一Great Place to Work(R)の「働きがいがある会社」ランキングでメキシコ国内で2016年に第9位、2018年にはなんと第2位に選ばれています。

 

サウザの蒸留所長フェルナンド・アヴィラ氏によると、テキーラの製造を行ううえで、何よりも「品質」を優先していると言います。商品の品質こそがお客様の信頼につながると信じ、工場で働く全ての社員に「ものづくり精神」を浸透させることを大切にしています。品質第一の生産を徹底しつつ、さらに、自然環境への配慮や労働現場の安全性の確保など、生産に関わる全てにおいて、常に「改善」も意識しているそうです。

日本の伝統的な「ものづくり」精神をテキーラづくりに!テキーラの名門一家「サウザ」

何度かメキシコのサウザ蒸留所を訪問し、アガベ畑や工場を見学させていいただいた際に、楽しそうに働いているスタッフの皆さんの素晴らしいホスピタリティに触れる機会はありましたが、昨年11月にフェルナンド氏を囲んでディナーをした際に、私達日本からの参加者のためだけに1つ1つ時間をかけてカラメルと綿菓子で日本の桜をイメージしたデザートを作っていただきました。

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桜の木の枝や土・花の色など細部までこだわり試作を重ねて完成した作品に感動し、まさに日本の「ものづつくり」の精神と「おもてなし」の心を感じました。

テキーラの名門・サウザ家の歴史をひもとく

日本の伝統的な「ものづくり」精神をテキーラづくりに!テキーラの名門一家「サウザ」

サウザ家のテキーラ業界への貢献度は高く、創業者のドン・セノビオ・サウザは「テキーラの父」と呼ばれ、メキシコの地酒だったアガベの蒸留酒のラベルに初めて「テキーラ」と記し、アメリカのニューメキシコ州で開催された酒類コンペティションに出品した事で、サウザの創業年が初めてテキーラが「テキーラ」として他国に渡った記念の年となりました。

 

2代目のドン・エラディオ・サウザは元々樽で売られていたテキーラを瓶詰めして販売を拡大し、ヨーロッパへの輸入を開始しました。続いて、当時世界各地でテキーラの模造品がつくられていた中、品質やイメージを守るために3代目のドン・フランシスコ・ファビエル・サウザが立ち上がり、1974年にメキシコ政府へ働きかけてテキーラの原産地呼称制を成立させ、厳しい規定に即したものだけが「テキーラ」を名乗ることができるようになりました。

 

こうして、テキーラを世界中に広めることに貢献したのが歴代のサウザ家の人々であり、もし彼らがいなければ、日本でもここまでメジャーなお酒になっていなかったかもしれません。

サウザ家の情熱を受け継ぎ、誇りを持って働いてるスタッフの皆さんに支えられていることが、今回のランクインの結果にもつながったのでしょう。

いま話題の有名人によるテキーラのプロデユース

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サウザのもう1つの功績として、インターナショナルナル・スピリッツ・チャレンジ2015で、サウザのオーナーである「ビームサントリー社」が高品質で多彩な商品を生み出したテキーラメーカー1社だけに贈られる「テキーラ プロデューサー オブ ザ イヤー」を受賞したことが挙げられます。

 

近年アメリカを中心に、ジョージ・クルーニー、ザ・ロック(The Rock)ことドウェイン・ダグラス・ジョンソン、Sex and the Cityのミスター・ビッグで有名なクリス・ノースなどのハリウッド俳優や、カルロス・サンタナ、ZZ Topのビリー・ギボンズ、ヒップホップ界の大御所ディディことショーン・コムズ、マルーン5のボーカル・アダム・レヴィーンとサミー・ヘイガーなど、ミュージシャンのテキーラビジネスの参入が話題になっていますが、サウザでもいち早くある有名人がテキーラのプロデユースを開始しました。

 

残念ながら日本では発売されていませんが、グラミー賞10冠に輝くシンガーソングライターであり俳優のジャスティン・ティンバーレイクのプロデュースした「SAUZA 901」は、「ライムのいらないテキーラ」というシンプルなコンセプトが多くのテキーラファンに支持されているサウザブランドの1つ。

テキーラがもっと話題になり、興味を持ってくれる方が増えると嬉しいですね。

テキーラをもっと気軽に!新しいスタイルの飲み方を発信

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日本でサウザといえば、昨年9月にテキーラを気軽に楽しむためのオリジナル商品として日本限定で発売された「サウザクーラー」が話題になりましたが、サウザクーラーのプロモーションとしてテキーラブランドで初めてテレビCMが放映されるという、日本のテキーラ史に残るビッグニュースも!

日本の伝統的な「ものづくり」精神をテキーラづくりに!テキーラの名門一家「サウザ」

サウザクーラーはサウザブルーをベースに、ライム、グレープフルーツ、塩を加え、アルコール度数を4%に抑えた爽やかな炭酸入りカクテルでとても飲みやすく、コンビニやスーパーで買える手軽さもあり、テキーラ初心者の方やはじめてテキーラを飲む方にも、「テキーラを飲んでみよう」「テキーラって美味しい」と思っていただけるきっかけ作りに大貢献した商品です。

日本の伝統的な「ものづくり」精神をテキーラづくりに!テキーラの名門一家「サウザ」

また、サウザブルーのフレッシュでスムースな味わいを生かし、フレッシュフルーツや野菜、ハーブと人気の低GI値甘味料のアガベシロップ、炭酸だけでつくったオリジナルタンブラーでいただく新しいスタイルのカクテル「サウザ ファームサワー」も女性を中心にヘルシーで飲みやすいカクテルとして定番人気となっています。

サウザが発信する陽気でPOPなイメージとカジュアルさは、他のブランドにはない魅力の1つで、これからも幅広い層に支持されることでしょう。

 

テキーラ業界、益々盛り上がりそうな予感。

※掲載情報は 2018/10/06 時点のものとなります。

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キュレーター情報

目時裕美

テキーラPRプロデューサー

目時裕美

アジア最大級のテキーラの祭典「TEQUILA FESTA/TEQUILA LOUNEG」の主催をはじめ、日本におけるテキーラの記念日となる7月24日「テキーラの日」&2月22日「マルガリータの日」のプロモーション・記念セミナーやイベントの運営を手がける。

テキーラの主要機関であるCRT(テキーラ規制委員会)とCNIT(全国テキーラ産業会議所)、メスカルの主要機関であるCRM(メスカル規制委員会)のサポートの元、情報誌「TEQUILA JOURNAL」を発行。

2011年から毎年メキシコに通い、134ヶ所あるテキーラ蒸留所のうち80ヶ所以上を訪問しテキーラ業界の動向や最新情報を日々ブログやSNSで発信し続けている   
テキーラ生産者やブランドオーナー、海外のブランドアンバサダーなどテキーラ業界関係者との交流も深く、新商品のリリースやローンチ企画、来日セミナーやイベントのプロデュース、販売サポート等にも携わる。

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