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あのアニメ人気キャラが本格的な日本酒と手を組んだ!
日本酒の世界がどんどん楽しくなっています。それは品質の向上だったり、楽しみ方の広がりだったり、造り手の物語だったり、その土地らしさとの融合だったりするのだけど、そのひとつの象徴的なお酒が登場しました。
地方の名物や特産品とヒーローをアライアンスさせて地方創生をしていく「ウルトラJ」というプロジェクトのプロデュースによるSEXY美女キャラボトルの日本酒です。もう、かなりのインパクト。でもどこか可愛らしい。ボトルとキャラの関係がなんだかポップなストッキングとふくらはぎの関係っぽいのもなんだかキュート&セクシー。登場する美女は懐かしのアニメで活躍した面々。それぞれ、お酒の特徴とキャラの特徴がぴったりとあっているのも覚えやすい、味わいやすい。
画像左から、キューティーハニーは甘口の純米原酒。徳島県産のあわいちば山田錦を使用した、スッキリ&フルーティーなお酒。ただ甘いだけではなく酸味も豊かでリッチに感じるけれど体幹はちゃんと引き締まっている感じで、べたべたせずに、気持ちよく飲み続けられます。なるほど、このキャラっぽい。
真ん中は、ガッチャマンに登場する白鳥のジュン。こちらは純米原酒のにごり。濁りといっても綺麗な霞というほうが気分。こちらもあわいちば山田錦の原酒を100%使用し、甘みと引き締まった感じがちゃんとあったうえで、ふわふわっとした飲み心地を楽しめます。
そして右は世界がガラッと変わっての黒ボトル。コミカルな展開ながらもそこで悪女の存在感を見せつけたドロンジョ様。中身のお酒もがらりと変わって、ぐぐっと大人の世界の山廃仕込み。辛口で昔ながらの酒。でもどこかお上品な酸味や香りがあるのは、ワイン酵母を使っているから。米はこちらも一緒だけれど、この一ひねりが無国籍なドロンジョ様にふさわしい。
さて、この3本、見た目はファニーでキュートでセクシーですが、中身はしっかり造られています。しっかりしているのに、よくもこんなノリのいい日本酒を造ったなと。というところで日本酒好きなら、もしかしてあの酒蔵さん? 米も徳島産だし…とピンと来る人もいるでしょう。そう、徳島の酒蔵、三芳菊さんの手によるものです。三芳菊さんといえば、クオリティの高い、そして特徴のある日本酒でファンが多い造り手さんですが、それと同じぐらい、一風変わった昔の日本のロックや最近の萌え系なラベルデザインや、ユニークなネーミング(例えば「ワイルドサイドを歩け モンスタースパークリング ピンク」や「セカンドサマーオブラブ」「超辛口がお好きでしょ2」「妬み」とか)でも有名。三芳菊の馬宮社長に聞くと(社長自身ぱっと見はベテランロックシンガー)、「いやあ、この話が来たときは、うれしかったですよ。気合入りました」とのことで、なるほど中身と外見もばしっとはまるわけです。
仕掛けたのは女性プロデューサー。三芳菊さんのかなりの数に及ぶラインアップからこの3人のキャラクターの個性に馬宮さんとあわせこんでいったとのこと。この美女たちがなんだかいきいき蘇ってきたように見えるのは、がんばって働いている女性がてがけているからなのかも、という想像も。
金曜日、女子で集まってドロンジョ様でちょっと毒舌デトックス。土曜は夕方からキューティーハニーで少し弾けて、日曜のランチ、白鳥のジュンでゆったりと。がんばる女性たちにおススメです。
※掲載情報は 2018/10/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ワインナビゲーター
岩瀬大二
MC/ライター/コンサルタントなど様々な視点・役割から、ワイン、シャンパーニュ、ハードリカーなどの魅力を伝え、広げる「ワインナビゲーター」。ワインに限らず、日本酒、焼酎、ビールなども含めた「お酒をめぐるストーリーづくり」「お酒を楽しむ場づくり」が得意分野。
フランス・シャンパーニュ騎士団 オフィシエ。
シャンパーニュ専門WEBマガジン『シュワリスタ・ラウンジ』編集長。
日本ワイン専門WEBマガジン「vinetree MAGAZINE」企画・執筆
(https://magazine.vinetree.jp/)ワイン専門誌「WINE WHAT!?」特集企画・ワインセレクト・執筆。
飲食店向けワインセレクト、コンサルティング、個人向けワイン・セレクトサービス。
ワイン学校『アカデミー・デュ・ヴァン』講師。
プライベートサロン『Verde(ヴェルデ)』でのユニークなワイン会運営。
anan×本格焼酎・泡盛NIGHT/シュワリスタ・ラウンジ読者交流パーティなど各種ワインイベント/ /豊洲パエリア/フィエスタ・デ・エスパーニャなどお酒と笑顔をつなげるイベントの企画・MC実績多数。