海の幸に恵まれた八戸の素材を使用した、和食に合うワインやシードルが誕生!

海の幸に恵まれた八戸の素材を使用した、和食に合うワインやシードルが誕生!

記事詳細


紹介している商品


八戸の海の幸として全国的にも有名なのが、鯖やイカ。港町のイメージが強い八戸ですが、実は、りんごやいちごなど、果物の産地でもあることを、皆さんご存知でしょうか? さらに、近年新たに加わった名産品が「ぶどう」です。背景には米やたばこの減反政策があり、その代わりとなり、土地にも適した農産物を探した結果がぶどうだったようです。

海の幸に恵まれた八戸の素材を使用した、和食に合うワインやシードルが誕生!

そのぶどうを活かして、ワイナリーを造り、八戸を元気にしたいと手を挙げたのが、八戸市内でイタリア料理店「リストランテ 澤内」を営む、八戸出身のオーナーシェフ、澤内昭宏さん。10年前に彼がイタリア修業から帰ってきて以来の付き合いです。とても情熱的な方で、イタリア料理に対する姿勢も、地元への愛もとても熱いものがあり、八戸で80年以上続く割烹を営む私とも意気投合しました。食やワインのイベントでもよくご一緒しています。

海の幸に恵まれた八戸の素材を使用した、和食に合うワインやシードルが誕生!

地元の食材をふんだんに使い、トマトソースでもなんでも自家製で、ワインもいずれ自分で造れるようになりたいと言っていた澤内さん。振り返ってみると、その時からワイナリーを持つ希望があったようです。テロワールにも関心が高く、風土の魅力を食で伝えることに熱心だったので、ワイナリーを造ったのも納得です。条件の厳しい醸造免許を取得した後、昨年11月から醸造を開始。その際、私が澤内さんにお伝えしたのは「和食に合うワインを造って欲しい」ということでした。

海の幸に恵まれた八戸の素材を使用した、和食に合うワインやシードルが誕生!

現在八戸では、毎年2月に16店舗程度が参加して、八戸の魚介類を4種類以上使い、最後の〆まで堪能できる、ブイヤベースのフェアを開催しています。その次にワインフェスもあり、ふぐや鯖のフェスもあって、1年間を通して、八戸の旬の食材を楽しめるイベントを用意しており、おかげさまで観光客の方からも好評です。

 

そんな背景を持つ八戸の食の現状からすると、和食に合うワインがポイントになるのではないかと思ったのです。東京でしたら、和食や鮨屋でワインは珍しい組合せではなくなっているかと思いますが、八戸ではまだまだです。そんな状況の中に、澤内さんのワインやシードルが登場すると、日本酒だけではなく、食文化や味わいもより立体的に楽しんでもらえます。楽しめるイベントが増えて、食の街という認識が根付いたらと期待しています。

海の幸に恵まれた八戸の素材を使用した、和食に合うワインやシードルが誕生!

澤内さんもそこは同じ思いで、日本とイタリア両方のソムリエ資格を持ち、イタリアで勉強した際には、よりワイナリーの存在が身近だったこともあり、「ぶどうやりんごなど、原料のポテンシャルも高いので、それを生かすことができて嬉しい。いろいろな方に知っていただいて、最初はお土産として受け取り、気に入ってもらえたら、今度はこちらに足を運んでもらえるのが理想」と仰っています。八戸に来ていただく「きっかけ」になる、ワインとシードルなのです。

きっちりドライなテイストで乾杯にも、食中酒にもいけるシードル。

ワインやシードルの名前「WA」は、「わ」。青森の言葉で「わたし」という意味です。また、「輪」も指すようで、現在付き合いのある12軒の農家さんも含めた、大きな輪という意味合いもこめられていると聞きました。

海の幸に恵まれた八戸の素材を使用した、和食に合うワインやシードルが誕生!

スパークリングにするには酸が重要ですが、特に八戸で作っているブドウは酸がきれいに残るタイプが多かったようです。八戸のぶどうは、ワイナリーの近くの南郷地区や、南部町などで作っています。赤のスパークリングに使用しているキャンベルアーリーや、ナイアガラ、マスカットベーリーA、デラウェアとシャルドネなど。りんごに関しては、もともと八戸のりんごは加工用で酸味が高いそうで、たまたまですが、それもシードルを造るのに有利でした。

海の幸に恵まれた八戸の素材を使用した、和食に合うワインやシードルが誕生!

定番のシードルはりんご9割で、1割白ワインを入れているそうです。そうすることで、より、りんごの味が引き立ちます。辛口に仕上がっていて、私のおすすめは、ぽん酢でいただくふぐの薄造りです。カレーにも合います。

シードルのもう1種類は、いちごを1割入れたフレーバーシードル。女性に人気で、りんごといちごの香りが相まって、特別感のあるシードルです。こちらはイタリアンとの相性もいいですし、乾杯、もしくは食後のチーズにも合います。

海の幸に恵まれた八戸の素材を使用した、和食に合うワインやシードルが誕生!

白のスパークリングには、天ぷらを合わせるのがイチオシで、天ぷらの油をスッキリ流してくれます。ロゼも天ぷらなど和食が合いますね。「ランブルスコ」ならぬ「南部ルスコ」は、赤のドライなスパークリング。こちらは、大間の鮪のづけに合わせると最高です。同じく赤でも、少し甘いセミスイートは生ハムでもいいし、中国料理にも合うんです。八戸のシードルやワイン、シーンに合わせてカジュアルに楽しんでいただけたらと思います。

※掲載情報は 2018/07/31 時点のものとなります。

  • 5
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
海の幸に恵まれた八戸の素材を使用した、和食に合うワインやシードルが誕生!
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

大久保圭一郎

株式会社 金剛 代表取締役

大久保圭一郎

青森県・八戸市にて、80年以上続く日本料理店「割烹金剛」を中心に、ワインや惣菜など、県内を中心に数軒の飲食店を経営。他にも、飲食店のプロデュース、コンサルタント業務、人材育成にもマーケットを広げさらに新しい発信を行なっている。また、八戸前沖さばブランド推進協議会の理事も務め、八戸の食の魅力を様々な切り口で伝えることに日々、取り組んでいる。

次へ

前へ