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厳選素材と丁寧な手仕事。四季折々の「上生菓子」を手土産に
和菓子の中でも「上生菓子」は、目にも楽しく季節感たっぷりで、どこか特別な感じがして大好き。
中でもお気に入りは、東京・神楽坂にある老舗の和菓子店『梅花亭』さんの「上生菓子」。ひとつひとつのモチーフがどれも上品で、とってもチャーミング!
こちらは初夏のモチーフ“金魚鉢”。金魚のあざやかな朱色とつぶらな瞳……可愛い!!
練りきりで作られた金魚と玉砂利に見立てた色とりどりの豆は、やさしい甘みとやわらかな食感で、ツルンとした金魚鉢のゼリーにほどよいアクセントになっていて美味しいです。
こちらもその愛らしさに買わずにはいられなかった、“すいか”の練りきり。
果肉の赤色はよく見ると2色のグラデーションになっていて、小さな種や外皮のタテ縞の色合いなども見事に再現されています!
これだけ鮮やかな色ですが、着色はすべて天然色素によるもの。赤はベニバナ、黄色と緑はクチナシ、青は葉緑素の色素を使っているそうです。これらの天然色素を混ぜ合わせて、なんとも絶妙な四季の色あいを表現されています。
また、餡はいずれも北海道産の小豆、大福豆、手亡豆、赤えんどう、青えんどうを使い、それぞれの和菓子に合わせて何種類も炊き分けて作っているそう。他にも、砂糖や小麦粉など、どの素材も厳選されたこだわりのものばかりです。
1935年(昭和10年)の創業以来、「安心、安全で、観て楽しく、食べておいしい」をモットーに、厳選した国産の材料や天然の素材と丁寧な職人技で、心のこもった和菓子作りをされています。
やわらかく品のある味わいと、ほっと心が和むようなやさしい雰囲気をまとった和菓子は、そんな職人さんたちの思いをたしかに感じられる逸品です。
数週間ごとに、次々といろいろなモチーフで楽しませてくれる『梅花亭』の「上生菓子」。
ご紹介した夏の “金魚鉢” や “すいか” はまもなく販売が終わり、これから晩夏~秋に向けては、見事な職人技が楽しめる “はさみ菊” などが店頭に並ぶそうです。
どのモチーフも愛らしくて、目でも舌でも季節を堪能できるものばかり。四季折々、どんな和菓子が並んでいるかワクワクしちゃいます! 大切な方への手土産にもオススメですよ!
※掲載情報は 2018/08/01 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フリーアナウンサー、ごはんソムリエ
天谷ゆか
福井県生まれ。福井放送(株)元アナウンサー。現在はフリーアナウンサー、ナレーターとして活動中。
着物の楽しさと、オーガニックコットンの心地よさや大切さを伝えるため、オーガニックコットンの木綿着物ブランド「るるん」立ち上げ、デザイン、プロデュースを手掛ける。
「食」への関心も高く、NPO法人 青果物健康推進協会所属の「ベジフルティーチャー」として、食生活の向上や食育、農業支援の活動にも積極的に参加。さらに、「ごはんソムリエ」の資格を取得。ごはんを中心とした和食の良さを伝えている。
趣味は、茶道、書道(四段)、ごはんの食べくらべ、日本酒、断捨離。