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一粒一粒に自然の美味しさがたっぷり詰まった「ブルーベリー」
私が住んでいる山形県は食の宝庫です。東京で働いていた際、いろいろな地域の果物を使ってきましたが、昔から食べてきた山形の果物はやっぱり美味しいということを実感したことを覚えています。実家のお店『菓匠 萬菊屋』をやっていく際、もっと身近にある地域の食材を活用して自分のお菓子に活かせたら、と考えていました。
実際に山形に帰って素材を探したら、今までとは新鮮さや美味しさが違うものを見つけることができました。産地が近いので、完熟したものや時期に適したものを使用でき、価格も抑えられるのでお客様にも手に取りやすい価格で提供もできるという、パティシエとしても良い環境になっています。
時期によって使用する素材は異なりますが、現在気に入っていてお店でも提供しているのが、「ブルーベリー」です。紹介してくれたのは、『農園わたさわ』の渡沢 寿さん。様々な活動にも積極的に参加されている方で、お店でも桃やラ・フランスなども使っています。
お店のこともよく知ってくれているので、フルーツなども色々と紹介してくれます。この「ブルーベリー」は南陽市で作られており、酸っぱさと甘さのバランスが良く、一粒一粒の食感はもちろん、彩りの美しさもよく、大きさもお菓子に使いやすい魅力があります。
お店ではカキ氷やタルトなどで使用していますが、まだ一般に流通はしていません。時期が限られてしまいますが、この貴重な「ブルーベリー」を味わいたいなら、ぜひお店に食べに来ていただきたいですね。また、南陽市でつくられる美味しいフルーツは他にもありますので、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
他にも南陽市はもちろん、山形県には素晴らしい素材が多いので、色々と紹介していければと思います。
※掲載情報は 2018/07/28 時点のものとなります。
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キュレーター情報
シェフ パティシエ
後藤昌利
1979年、山形県出身。
大坂あべの製菓学校を卒業後、『ラ・バンボッシュ』(東京)、『パティスリータダシヤナギ』(神奈川)などで修業を行う。
2008年には、『菓匠萬菊屋』を継ぐため山形県南陽市に戻り、洋菓子部門を立ち上げる。
2015年には、『菓匠萬菊屋』の新ブランドとして、『510Maison de cinq-dix』の展開を開始。
地元の農産物を積極的に使用した菓子作りを行い、地域に根ざした人気店となっている