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今年日本新登場のドイツビール
今年日本に初上陸したビールがあります。世界最古のビール醸造所ヴァイエンシュテファンと、アメリカの人気クラフトビール醸造所シエラネバダのコラボビール、「ブラウパクト(Braupakt)」。ブラウは(ビール)醸造の意味、パクトは条約、協定、契約の意味。このビールは、実力派2醸造所間による“醸造協定”によって生まれたビールということ。開発に1年かかり、今年しか飲むことのできない貴重なビールです。
樽生はすでにビールフェスティバルなどのイベントで飲んだ人も多いことでしょう。
ヴァイエンシュテファンの最大の売りである白ビール「ヘーフェヴァイツェン」に、伝統的なハラタウ産ホップのほかに、アメリカ産ホップを2種(アマリロ、シヌーク)加えました。ヴァイツェンに典型的なバナナ香はもちろんありますが、アンズのような他のフルーツの香りと同時にグリーンシトラスのような香りも感じられます。適度に苦味もあり、ヴァイツェンのまろやかなコクと同時にスッキリとした感じもあります。バランスの取れた、安定感のあるビールです。
味わいを楽しむドイツビール
日本の夏は高温多湿。そのためすぐに乾きを癒してくれる、キンキンに冷えた、スッキリタイプでのど越しがよいビールが人気です。反対に暑くても湿度の低い爽やかな夏のドイツでは、適度に冷やした、口中で味わいも楽しむタイプのビールが多くみられます。湿度が低いせいか、コクのあるビールでもすっと喉を通るのです。
ビールはその昔、大切な栄養源の一つでもありました。ビールの別名“液体のパン”とは、そこから来ています。アルコールの摂りすぎはよくありませんが、ビールには、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが含まれ、ドイツではアイソトニック飲料としてもおすすめとされています。
今年のこの猛暑、食欲がない時にまずはこのビールで、のどの渇きと空腹を少し満たしてみてはいかがでしょうか。飲んだ後は適度に水や食事も摂るといいですね。
ブラウパクト
アルコール度:6%
麦汁濃度:14.5%
IBU:35
適温:7~10度
※掲載情報は 2018/07/26 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ドイツ食品普及協会 代表
森本智子
ドイツ在住11年、日本帰国後はドイツ農産物振興会日本事務所にマーケティングマネージャーとして勤務。2010年同団体の解体を機に独立、株式会社エルフェンを立ち上げドイツ食品・飲料の輸入・販売サポート、展示会の出展サポート・コーディネート、ドイツの展示会、会社訪問のガイド・コーディネート、ドイツ食文化セミナーの開催、ドイツの食の情報発信に関わる活動を行っています。
株式会社エルフェン:http://elfen.jp/
一般向けのイベントではドイツ大使館主催「ドイツフェスティバル」の立ち上げ、運営メンバー。
日本ではただひとり、ドイツ ドゥーメンス・アカデミー認定ディプロム・ビアソムリエの資格を持つ。
なかなか日本では知られていないドイツのおいしい物をご紹介していきたいと思っています。
著作:フォトエッセイとイラストで楽しむ ちいさなカタコト*ドイツ語ノート 国際語学社
ドイツパン大全 誠文堂新光社
http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=5380