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思い出の味、本物のハワイ料理
私には、ハワイ(オアフ島)に行くと必ず行く、大好きなお店がありました。
ワイキキ・カパフルSTにあった『ONO HAWAIIAN FOOD』。そこは、ハワイの伝統食のラウラウやカルーアポーク、ロミロミサーモンなどを少しずつ味わうことができるメニューもあり、いつもローカルでにぎわっていました。
『ONO HAWAIIAN FOOD』で教えてもらったこと。それは、ポイの美味しい食べ方。
ポイとは、タロイモをすり潰して発酵させたもの。正直、あまり美味しいものではありません。私がポイを口に入れて、微妙な顔をしたとき、お店のおばさんが、「ポイはタロイモだから、葉っぱと一緒に食べてあげると喜んで美味しくなるの」と一言。
ラウラウを包んで蒸してある葉と一緒に食べてみました。単品で食べたのとまったく味が違う! ビックリするほど、感動的に美味しかったのです。それ以来、ポイ&ラウラウの虜になりました。
ハワイの伝統的な料理を研究するきっかけになった思い出の味、想い出の店です。
『ONO HAWAIIAN FOOD』は昨年、閉店してしまいました。すごく残念でなりません。だって、本物の、あのおばさんのハワイの味がもう食べられないのですから……。
と、落胆すること数か月。
なんと、あのハワイのおばさんの姪っ子さんが、ハワイの味を受け継いだレストランを湘南・茅ケ崎にオープンしました。その姪っ子さんのBETTYは、実は私の友だちだったのです!
ホームパーティなどで美味しいハワイ料理を食べさせてもらっていましたが、あくまでもプライベート。あまりの美味しさにリクエストが多かったようで、満を持して2018年3月、ホームである茅ケ崎にレストランを開店しました。もちろんハワイの家庭料理がメイン。ハワイのおばさんとおじさんの味を引き継ぎながら、日本人の口に合うように塩分控えめにアレンジしたとのこと。私としては、嬉しい限りです!
ビーチの近くということもあり、天気の良い日は大きな木のある中庭のテラスで、本場のハワイ料理を堪能することができます。プレートはお惣菜をお好みでチョイス、ごはんも白米と雑穀米を選ぶことができます。
人気のカルーアポークは6時間以上かけてじっくり作るそうです。マカロニサラダも正真正銘、『ONO HAWAIIAN FOOD』で食べていたあの味! そのほかにも、スパイシーチキン、ロコモコ、チキンライスヌードルなど、ハワイでもめったに食べることのできない?!本物のハワイ料理を味わうことができます。ハワイ料理研究家として20年以上キャリアのある、私が推薦する間違いナシの味です。
オーナー夫妻の中村桂一郎さんとBETTYさん。店内も大人のハワイなイメージのインテリアで、とても落ち着きます。
ひとりでふらっと入っても、フレンドリーな二人と、湘南の気さくな仲間が出迎えてくれますよ、ぜひ、行ってみてください。
※一部メニュー以外は、ほぼテイクアウトが可能です。
※掲載情報は 2018/06/19 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ハワイ・アイランド料理研究家
藤沢セリカ
大手出版社で女性雑誌の編集者として勤務。その後、フリーエディターとして数々の雑誌やムック本を手がける。「ハワイごはん」の出版を期に料理研究家へ転向。現在は、ハワイ・アイランド料理研究家として、また、
アンチエイジングアドバイザー、メディカルハーブコーディネイターの資格を持ち、日々、美容と健康に良い食の研究をしています。
さらに、料理研究家として日々新しいレシピを開発しつつ、「健康でキレイになる料理」などをテーマに各地で料理教室を開催。また、アイランドの「ごはん」や「暮らし」をテーマに雑誌、テレビなどで幅広く活躍中です。