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記事詳細
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30年前、パリでショコラティエが作るチョコレートのアイスを食べて、その深い本物の味に感動したのを覚えています。それが『JEAN-PAUL HEVIN(ジャン=ポール・エヴァン)』のアイスだったのです。以来、私の中でのチョコレートアイスの基準はそれになりました。
しかし、なかなかあの味を超えるものは、出ません。何が違うのだろうといつも考えるのですが、多分、カカオが持つ本来の風味と、冷たくてもそれを最高の味に引き出すテクニックが素晴らしいのだと思います。
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今では、日本でもエヴァンのアイスを味わえるようになりました。毎年、新作も登場します。今年は、焦がしバターとショコラでコーティングしたフィヤンティーヌを表面にのせた、ビターチョコレートアイス、キャラメルアイス、マイルドなチョコレートアイスの3品です。
これらを最高に美味しくいただくタイミングは、スプーンが、フィヤンティーヌのコーティングを抵抗なく通り抜け、柔らかくツヤのあるアイスをその中で、くるっと丸められるようになった時です。そのほか、定番の「ソルベ カカオ ナチュール」と「グラス オ ショコラ ドゥ」などの5種類の味が楽しめます。
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※掲載情報は 2018/06/18 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フランス菓子・料理研究家
大森由紀子
学習院大学文学部仏文科卒。パリ国立銀行東京支店勤務後、パリのル・コルドン・ブルーで、料理とお菓子を学ぶ。パリ滞在中、ツール・ダルジャン、アンブロワジー、アルページ、フォション、ホテル・ニッコーなどで修業し、ピエール・エルメやジャン・ポール・エヴァンとともに仕事をする。フランスの伝統菓子、地方菓子など、ストーリーのあるお菓子やフランス人が日常で楽しむお惣菜を、メディアを通して紹介している。目黒区祐天寺にてフランス菓子と惣菜教室を主宰。フランスの伝統&地方菓子を伝える「クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」の理事。「貝印スイーツ甲子園」のコーディネーター、「世界50ベストレストン」の審査員、ル・コルドン・ブルー卒業生代表を務める。毎年、フランスの地方の食を訪ねるツアー、サロン・ド・ショコラツアーを開催。主な著書:「フランス地方のおそうざい」「私のフランス地方菓子」「パリ・スイーツ」「フランス菓子図鑑」など30冊以上。