朝食にパプリカの自然な甘みとコクが生きた「アイバル」を

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セルビア産のナチュラルでヘルシーな野菜レリッシュ

以前ippinでご紹介したバルカン半島発祥のパプリカのペースト「アイバル」(https://ippin.gnavi.co.jp/article-5305/)に新商品が登場しました。『モンドデリシャス』さんが輸入されている、赤パプリカを使ったセルビア産です。

 

南東ヨーロッパにあるバルカン半島は、日本ではまだ知名度が高くありませんが、イタリアとトルコにはさまれているのですから、料理がおいしいのはお墨付き。ローマ帝国時代にさかのぼるころからの美食と良質な食材の宝庫であり、私が今、もっとも注目しているエリアのひとつでもあります。

 

バルカン半島やハンガリーのパプリカは、スペイン人が南米から持ち帰ったとうがらしを改良したものです。日本でよく出回っているオランダ・パプリカではなく、もっと甘みがあって濃厚な味わいの品種のパプリカが主流。パプリカの種類もたくさんあり、形からピーマンと混同されがちですが、別物です。現地では生で食べるよりも、シチューやオーブン料理に加えたり、乾燥したものを粉砕して味付けに使ったりと、日本人から見ると驚くほどパプリカが消費されています。

 

アイバルはそんなパプリカを焼いて皮を取り、ペースト状にした、野菜のピクルス「レリッシュ」と調味料の中間のような食品。今回のセルビア産も、パプリカのうま味がぎゅっと濃縮された現地では欠かせない調味料です。添加物は入らず、ひまわり油や塩などを加えただけのナチュラルで、ビタミンたっぷりのヘルシーな味わいがクセになります。

 

私は朝食のベーコンエッグに添えたり、肉料理に付けたりと、目下のところケチャップ代わりにアイバルを食べています。パプリカ100%の甘みのある商品だけでなく、ピリ辛のものや、焼きナスやトマトのペーストを加えたものなどいくつかの種類があるので、自分の好みに合ったものを探すとおもしろいと思います。

朝食にパプリカの自然な甘みとコクが生きた「アイバル」を

※掲載情報は 2018/06/13 時点のものとなります。

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キュレーター情報

青木ゆり子

各国・郷土料理研究家

青木ゆり子

雑誌「ぴあ」等の記者を経て料理に目覚め、2000年に「世界の料理 総合情報サイト e-food.jp 」を創設。以後、各国の「郷土料理」をテーマに、サイト運営、執筆、レシピ研究および開発、在日大使館・大使公館での料理人、料理講師等などに携わる。

地方色あふれる国内外の郷土料理の魅力を広く伝えるとともに、文化理解と、伝統を守り未来につなげる地域活性化をふまえて活動を行っている。

「世界の料理レシピ・ミュージアム」館長。著書「しらべよう!世界の料理 全7巻」(ポプラ社)、
「日本の洋食~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房)。

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