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和菓子の代表ともいえる羊羹(ようかん)。
もともとは、中国料理のひとつで「羊羹」の字を書くように羊の羹(あつもの)であったといわれており、これが奈良、平安頃に日本に伝来。しかし、その頃は仏教の影響で、肉食を禁じていたため、植物性の材料に変えて作ったとされ、これが、のちの鎌倉、室町以降、「茶の湯」の発展と伴い、蒸し菓子(蒸し羊羹)になったといわれています。
そんな羊羹は、一般的には、小豆を使った黒いものを連想する方が多いかと思いますが、今では、フォトジェニックな羊羹が人気となっています、今回は、「黒いだけが羊羹じゃない!フォトジェニックな羊羹の世界」をご紹介します。
1:切る度に歓声が上がる、特許技術を駆使した会津長門屋本店の「羊羹ファンタジア」
福島県会津若松市にある老舗の和菓子店「本家長門屋」の切る度に違った断面が登場する「羊羹ファンタジア」。見た目だけではなく味も抜群で、シャンパンのゼリーのような錦玉羹を、小豆羊羹ではさんでいます。
中の鳥と月はレモン羊羹。上にはクランベリーや国産の鬼クルミ、レーズンがトッピングされていますので、切る場所によって絵柄が変わったり、羊羹とゼリーの部分を鮮明に分けて組み合わせたりする技術で、様々な食感が楽しめます。
この機会に、一切れで違った味わいがいくつも楽しめる、大人の和菓子はいかがですか。
ブランド名: 長門屋本店
商品名:Fly Me to The Moon 羊羹ファンタジア(お取り寄せ可)
2:楊枝でつつくと、包んでいる薄い膜が弾けて、五色の羊羹がぷるんとはじけます!
静岡県浜松市にある、からだにやさしい和菓子「五穀屋」。の「五季」は、一見ゼリーのようですが、発酵食品を使った羊羹で、使われているのは酒、塩糀、酢、醤油、味噌の「さしすせそ」。味わいもそれらをいかした「醤油糀」「白味噌」「りんご酢」「抹茶塩糀」「酒」とこれまでの羊羹にはなかった味わいが楽しめます。
2017年にニューヨークで行われた「第72回 国際連合総会 日本政府主催レセプション」において振る舞われた格式高い羊羹は、5種類の味の羊羹をそれぞれ一口サイズに封じ込め、移り変わる5つの季節(春夏秋冬+土用)を表しており、カラフルな色使いは、まさにフォトジェニック。
楊枝でつつくと、包んでいる薄い膜が弾けて羊羹がぷるん。その様子を眺めるのも楽しいですね。
ブランド名: 五穀屋
商品名:発酵さしすせそ羊羹 五季 15個入り(お取り寄せ可)
3:どこをカットしても美しい木目模様が現れる!年輪を刻む縁起物の羊羹
富山市で150年もの歴史を刻む老舗和菓子店「鈴木亭」の代表銘菓「杢目羊羹(もくめようかん)」は、美しい年輪を刻む立山杉を小豆と白いんげんで表現しています。また、“年輪を刻む”木目模様は縁起がよく、地元で永く愛されています。
あっさりとした甘さで滑らかな舌触り。キメが細かく口溶けけのよさが特徴の羊羹は、斜めに切っても、縦に切っても、さまざまな杢目を見せてくれます。見た目の美しさにも魅了されますね。
ブランド名: 鈴木亭
商品名:杢目羊羹 小型(お取り寄せ可)
※掲載情報は 2018/05/26 時点のものとなります。
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