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四季おりおりに完熟した果実そのままに。春は「三宝柑マーマレード」
家庭で焼きたてのパンが食べられたらいいなと作り始めたのがきっかけで、パン教室を主宰することになって11年目に入りました。パン作りをするにあたって材料や手法も大事ですが、パンを美味しくいただくためのジャムやバターにはこだわりたいと思うのです。
バターはフランス産の美味しいバターが簡単に買えてしまいますが、といってもいつでも手に取れるという環境ではないので、国産バターを購入することがやはり多い。
ジャムは出来るだけ手作りを。と、希望はあるのですが新鮮な果実(もぎたて)がいつでも手に入る環境ではありません。輸送途中に揺られ、積み重ねられ、ぎゅうぎゅうに並べられた果実しか手に入りません。本当はもぎたての生食用果実をそのままジャムにするのが美味しいのですが、どうしても少し時間が過ぎたものや生食用の余り物で作るものがほとんでしょう。私も冷蔵庫で時間が過ぎてしまった果実はジャムにしようと考えます。
ところが、今回ご紹介する『みすゞ飴本舗』の考えは違っています。「四季のジャム」は業界常識からは違います。「ジャムにはジャムに合った(生食用とは全く異なる)品種がある。それを一番美味しい状態で収穫し、一貫した思想の元で鮮度を損なうことなく加工しなければならない。そのこだわりをもって初めて、本物のジャムを作ることができる。」と考えています。
原料の果実こそがジャムの品質で一番大切だと考え、極めて個性的なジャムを作り続けています。「四季のジャム」は、四季折々の国産果実を完熟で収穫し、鮮度を大切に瓶詰しています。完熟した果実だけが持つふくよかな香りと確かな味わい。自然が生み出す風味を一瓶一瓶に込めてお届けするために、使用する品種や産地、栽培方法にまでこだわっています。原料は地元の信州産だけではなく和歌山・広島・高知産など、その果物の季節や種類によって使い分けています。
そして、一番大切な事は、季節のものなので一年中は販売が出来ないこと。季節によってジャムの種類が変わります。現在販売している「三宝柑マーマレード」は春の早い時期に発売開始されますので、時期によっては販売終了になる場合があります。これからは「いちご」や本当に珍しい「桑の実」「梅」などが中心となり、「ルバーブ」も出てきます。夏になれば信州産の「あんず」や「ブルーベリー」が楽しみです。
※掲載情報は 2018/05/09 時点のものとなります。
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キュレーター情報
パンシェルジュ
石野衣絵子
パンと菜食料理教室「る・くりま」主宰。各種天然酵母で作るパンとゆるいマクロビをベースにした菜食料理が得意。日々作るパンや料理は、美味しくそして安全であるべきだと考えています。素材選びと素材が持つ力を信じて、引き算で作る工夫がいっぱいのレシピが好評。料理教室やパン教室に通うのが趣味だったのですが、気が付いたら教える立場になっていました。教室運営の傍ら、企業向け講師・区民講座・レシピ開発・調理指導委託業務。リマ・クッキングスクール師範科卒業。みそソムリエ。調理師。