記事詳細
紹介している商品
大西洋に面したポルトガルは海産物がとても豊富。タコ、鱈、鰯を使った料理はポルトガル料理には欠かせません。海産物を使った加工品も非常に多く、海産物の缶詰も相当な種類があります。パッケージのデザインも凝ったものが多く、お土産に選ばれる理由が良く分かります。なんと空港のお土産コーナーでも缶詰が販売されているほどです!
(写真)ライ麦パンをこんがり焼いて、ニンニクをこすりつけ、クリームチーズを塗り、オイルサーディン、オリーブをのせ、最後にレモンの皮とタイムで飾り付けをした缶詰料理
それだけではありません。首都リスボンには、缶詰バーまであります。漁師の街として栄えたリスボンのカイス・ド・ソドレエリアにある『Sol e Pesca』では、ショーケースに並べられた缶詰をオーダーして、缶詰をつまみにワインを楽しむ事ができます。缶詰を使った簡単な軽食も頂くことができます。
リスボンにある『LOJA DAS CONSERVAS』というお店は、まるで缶詰の博物館のようです。ポルトガルの北から南まで、北から南まで、あらゆる缶がざっと300種。
ポピュラーなサーディン、ツナ、サバのほかにも、鱈、タコ、イカ、ウナギ、ムール貝、カツオ、アジなどもあります。こちらの缶詰レストランも2軒、リスボンの中心街にオープンしました。
そして、最後にご紹介するのが『O Mundo Fantástico da Sardinha Portuguesa』(ファンタスティックなポルトガルのサーディン)というお店です。ここでは、1916年から現在までの年号をおしゃれにデザインして記した缶が用意されており、皆さんの生まれた年の缶詰も見つかります。
缶詰には、その年に起こった歴史的な事、その年に生まれた著名人などが記載されています。
各家庭にも必ず缶詰は常備してあります。ポルトガル料理ではよく塩漬けの干鱈を水でもどして使いますが、時間がないときには缶詰が重宝します。定番のオリーブオイル漬けのもの、ニンニク風味のもの、ひよこ豆と一緒に煮たもの、トマト煮してあるものなど、さすがに種類も豊富。たとえば、「鱈とひよこ豆」の缶詰はゆでたジャガイモとスライスした玉ねぎと和えればすぐにポテトサラダに変身。
缶詰を使った料理はたくさんありますが、今回は缶詰を使った簡単で絶品「イワシパスタ」をご紹介します。
材料(1人分)
●オイルサーディン缶 1缶
●たまねぎ 半分
●にんにく 1片
●パクチー 少々
●鷹の爪 少々
●パスタ 一人前
【作り方】
1:缶詰からサーディンを取り出し、輪切りにしたにんにくと薄切りにしたたまねぎと一緒に炒めます。
2:茹でたパスタにサーディン間のオリーブオイル、1を加えてよく和えます。
3:お好みでパクチーや鷹の爪をトッピングして完成です。
忙しい時には、とても役立ちますので是非試してください。
※掲載情報は 2018/05/03 時点のものとなります。
- 4
キュレーター情報
ポルトガル大使館
ユーラシア大陸の最西端に位置するポルトガルは、日本が初めて出会った西洋の国です。1543年の種子島到来をきっかけに日本に南蛮文化を伝えたポルトガルは、日本人の日常生活や食文化に深い影響を残しました。皆様も歴史の授業でポルトガル人到来は勉強されたのではないでしょうか。
鉄砲、西洋医学、絵画で使われる西洋技術、西洋音楽・洋楽器、天体観測機、パンや菓子等、この時代にポルトガル人が日本に伝えたものは数多くあります。カステラ、金平糖、ボーロなどは語源もレシピもポルトガルからもたらされました。パン、コップ、ボタン、てんぷら、おんぶ、かっぱ、ばってら、じょうろ、チャルメラ、オルガン、カルタ、シャボン、タバコ、ビロード、ビードロ等、日常語として定着している数多くの言葉がポルト ガル語由来なのです。
歴史的建造物、自然景観、多彩な食文化、温暖な地中海性気候、15箇所の世界遺産と、無形文化遺産に認定された民謡「ファド」などの多様な魅力に魅せられ、ポルトガルを訪れる観光客はリピート率が高いことで有名です。「初めて訪れるのに懐かしい国」と多くの日本の皆様に親しまれるのも、470年以上にわたるおつきあいがあるからかもしれません。