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今月は、岩手の岩泉市産のすごく美味しいヨーグルトをご紹介します。
「岩泉ヨーグルト」を初めて食べた時、今までこんなに美味しいヨーグルトを食べたことあるかしら?と思いました。それくらい美味しかったのです。
フレッシュな生乳の風味があり、食感はねっとりして伸びがあります。
カスピ海ヨーグルトのようななテクスチャーです。
そのまま食べても、料理に使っても実に美味しいのです。
「岩泉ヨーグルト」は、乳業会社にしては後発でした。そのため、他に負けない美味しさを追求しようという企業努力が、現在のヨーグルトを完成させたのだとか。その美味しさを生み出すために何をしたのかというと……。
地元産の新鮮な生乳を使い、添加物は一切使わず、生乳と乳酸菌の力だけでヨーグルトができるまで待つという、手間暇かかる独特の方法をとりました。
そのために、低温長時間発酵製法で作られていて、それに適したパッケージがアルミの袋なのだそうです。
ヨーグルトがアルミのパッケージに入っていてちょっと不思議に感じましたが、理由を聞くとなるほどと納得。
過去、私が美味しいと思ったヨーグルトベスト3は、フランスのヨーグルト、北京の素朴な陶器に入ったヨーグルト、そしてこの「岩泉ヨーグルト」です。
ぜひ、試してみていただきたいと思います。
この「岩泉ヨーグルト」は加糖と無糖のタイプがありますが、私は断然、甘みのないプレーンヨーグルトがおすすめです。
1袋900ccのタイプを買うので、そのままハチミツやフルーツと食べるだけでは、かなり量があります。
そこで、いろいろアレンジしてみたら、どれも美味しくできて会心の出来でした。
まず、ペーパータオルを敷いたザルにプレーンヨーグルトをあけて、水気を切ります。一晩おくと、フレッシュヨーグルトになります。
ディルやチャイブやくるみを刻んで混ぜ、塩とオリーブオイルをたっぷりかけていただきます。グラハムクラッカーなどにつけて食べるとワインのお供に。
また、2,3時間水気を切り、その後ヨーグルトの20%量のきび砂糖を加えて混ぜ、そのまま容器に入れて冷凍庫で冷やし固めます。実に簡単なのに絶品のヨーグルトシャーベットが出来上がります。
普通のシャーベットのように、何回か冷凍庫から出して混ぜたりせず、そのまま固めて大丈夫なので手間いらず。洒落たデザートになります。
さらに、ホイップした生クリーム、卵白のメレンゲ、ゼラチン液とハチミツ、きび砂糖を加えて冷やし固め、ヨーグルトムースにしてもいい。
元のヨーグルトがよければ、何に加工しても美味しいのです。
こんなに美味しいヨーグルトなら、そのままで味わうばかりでなく、どんどん料理やデザートに使うべき!
もっと暑くなってきたら、ヨーグルトとビーツときゅうりの冷たいスープを作りたいなと思っています。
※掲載情報は 2018/03/30 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードカルチャープロデューサー
博多玲子
東京生まれの東京育ち。上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業。
なんとなくポルトガル語学科に入ったのと同様、大手出版社に入社。仕事をしてみたら、編集の仕事の面白さに目覚め、『LEE』『Marisol』などの創刊に携わる。以来、長年女性誌、ビジネス書などの単行本の企画・編集を手がけた後、独立。担当範囲は、食、住、旅など。
現在は、書籍や雑誌の企画編集ライティングを手がけるかたわら、玉川高島屋・玉川テラスにてエディターの目線で面白いテーマを取り上げる「博多玲子サロン」で、セミナーをほぼ毎月開催。
個人的には、人気シェフのお料理教室や、「ぐうたら料理サロン」にて自身の料理教室や食事会を不定期開催。また、企業のアドバイザーなども手がける。
今まで地方にたびたび取材や旅行に行き、素晴らしいものが埋もれていることを実感。これからは本当に役立つ地方活性に力を入れていきたい所存。
手がけた書籍:
『タニアのドイツ式整理術完全版』(集英社)
『ザ・サンドイッチ・レシピ』『HOME PARTY 料理と器と季節の演出』(世界文化社)
『りんごLovers』『まいにち、パン。』(主婦と生活社)など