ブラッドオレンジ
生産者:児玉 恵 FAX:0895‐52‐0851
ブラッドオレンジと聞くと、地中海沿岸、イタリアやスペインの真っ赤なオレンジジュースをイメージする方が多いと思います。しかし日本でも瀬戸内海沿岸を中心に、年々生産量が増加していて、中でも愛媛県の宇和島が日本のトップシェアを誇る産地となっています。
愛媛の食材を紹介していただく会で、ブラッドオレンジの生産者でもある、ブラッドピットこと児玉 恵(こだま めぐむ)さんにお会いし、ブラッドオレンジの魅力にとりつかれました。ブラッドオレンジの主な品種は2つ。
早い時期に出てくるのが「モロ」という品種で、知らない人が切り口を見たら、きっとびっくりするような、血の滴るような(笑)赤色です。小ぶりで香りが強く、比較的酸味も強いので、お菓子を作るときに最適。私が一箱お取り寄せしたら、玄関に届いた瞬間、箱を開ける前からオレンジの爽やかな香りが漂ってきて、驚きました。もちろん生でも美味しくいただけます。
4月ごろから出てくるのが、タロッコ種。こちらの方が少し大ぶりで、甘みが強い品種です。生で食べるのにオススメです。
今回は、モロ種を使って、どこにもないスイーツを作ろうと、和食に合う蒸しカステラを作りました。もちろんヘルシーでふんわり仕上がる、おからパウダーを使いました。
とにかく香りを生かしたいので、果汁はもちろん皮も使用します。柑橘の香りの命は外皮。減農薬で栽培されたブラッドオレンジなので、皮も安心して料理に使うことができます。薄く削って生地に練り込み、ブラッドオレンジの香りたっぷりに仕上げました。
ブラッドオレンジは、生のまま加熱しても色が落ちないので、見た目のアクセントにもなり、その色と形を生かして、トッピングにも使います。私の料理教室で作ったところ、生徒さん達からも大好評でした。一切れ 90kcal以下という低カロリーで、おからを使っているので糖質も抑えめです。
宇和島産のブラッドオレンジ、是非、皆さんにも試していただきたい逸品です。
※お取り寄せについては、FAXにて受け付けていらっしゃいます。
生産者:児玉 恵 FAX:0895‐52‐0851
※掲載情報は 2018/03/30 時点のものとなります。
おから料理研究家
高橋典子
料理研究家・おから料理研究家/NONNON cooking salon主宰/NIPPONおからプロジェクト代表
慶応義塾大学法学部法律学科卒業後、金融機関で約6年間の勤務。ロンドンとニューヨークでの約3年間の在住中、新しい食材や各国料理に出会い食文化の違い、食の安全の大切さ、日本の食材の素晴らしさを感じたことが「食」の仕事へ進むきっかけとなる。
帰国後、集英社・料理月刊誌「TANTO」のホームシェフとして選出され、レシピ提供など誌面で活躍。豆富にとうさんのおからと出会い、おからをライフワークにすることと決める。
2002年から自宅で料理教室「NONNON cooking salon」を開始。
2010年5月、初の著書「おから、豆腐、豆乳、野菜のお菓子」(文化出版局刊、第3刷)を出版。
2015年の「これがおから?なDailyレシピ」(文化出版局刊)出版をきっかけに、「NONNONおから普及プロジェクト」(2017年「NIPPONおからプロジェクト」に名称変更)を立ち上げ、おからの新しいイメージを作り、日常の食卓で多くの人におからを活用してもらえるような普及活動を幅広く行っている。