記事詳細
紹介している商品
オレゴン産のペパーミントの爽やかな芳香
紅茶のブランドはセンス。私はそう思っています。世界中に紅茶のブラントは数え切れないほどありますが、実にさまざまな条件とセンスが折り重なってそのブランドに人気がでます。茶葉を求めて世界探求の旅をし、テイストし味と香りを探すブランドオーナーの熱意とセンス、缶やパッケージ作りのセンス、そしてそのブランドをどんな場所でデビューさせるかのセンスなど。それは芸能界でスターが生まれるのと同じような、奇跡的な確率。紅茶は世にでるときに、センスが左右する運命を持つと思っています。
紅茶の本場といえば英国ですが、ご存知の通り英国では茶葉の採取は殆ど行われておりません。紅茶はインド、スリランカ、中国、そして少量ですが日本というようにアジアに産地が多いです。どこの茶園のいつの茶葉か、それをどうやって手に入れて、その茶葉をどんなパッケージで売り出し、誰の目に止めるかがブランドの成功を左右するのだと思います。
このハーニー&サンズ(HARNEY & SONS)のパッケージを私が初めて見たのは3年前の母の日が近い春でした。当時はまだ日本では多くの店舗で販売されていなかったですが、このパッケージの美しさに目を奪われ目新しいブランドに敏感な私は、母の日の贈り物に「Mother's Bouquet」を購入しました。昨年からファンになったのがこの「Peppermint Herbal」。三角形のテトラサシェの中で茶葉がよく開くと、茶褐色だった乾燥茶葉は綺麗な若葉色に。そしてペパーミントの鼻から抜ける爽快さはクール感のレベルがワンランク違います。えっ? と思うほどのこのペパーミントはオレゴン産。アメリカの強い日差しで穏やかに生育された育ちの良さを感じるミントです。「ペパーミントは、アメリカ上流社会のツテでオレゴンからの仕入れとなったのかな」などと、お茶の時間に想像の翼を広げて「ホッ」とリラックス。
ハーニー&サンズ(HARNEY & SONS)は、ニューヨークの創業者ジョン・ハーニーとその息子たちの家族が作り上げた紅茶のブランド。30年前、高級キッチン用品店のウイリアムズ・ソノマがこの小さな茶商の第一発見者だったと聞いて、やはりセンスがセンスを呼び、センスのある人たちに伝わると実感。美味しい味と良い香りの納得のハーブティーです。
※掲載情報は 2015/01/12 時点のものとなります。
- 10
キュレーター情報
日本紅茶協会名誉ティインストラクター
岡田美里
聖心女子大学卒業、28歳から3年連続で「婦人女性誌の表紙を最も多く飾った女性」に選出、「カリスマ主婦」と日本で初めて言われ、料理教室は4年後の予約まで埋まった。テレビ朝日の芸能人料理番付「愛のエプロン」で最終首位となる。2006年にデンマーク王室御用達180年の老舗紅茶店を日本に招聘し、2012年から日本紅茶協会認定名誉ティーインストラクターとなる。50歳を超えてからは体力のいる料理教室は引退し、紅茶店経営の頃からスタートした紅茶と刺繍教室のみ続けている。本業はデンマークで35年の歴史をもつアクセサリー「トロールビーズ」の輸入総代理店の代表者、全国に23店舗を展開しチーフブランディングオフィサーを務めているが、どちらかというとスタッフのお母さん的存在。プロモーションも兼ねた「イレブンシズ(am11:00)のお茶会」に力を注ぐ日々。祖母はデンマーク人、父はE.H.エリック、叔父は岡田真澄。
グラフィックデザインを手がけるモデルの長女(24)、造形学部建築インテリア学科の大学生(20)の次女がいる。
現在幼馴染のパートナーとジェットコースター人生を驀進中。