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以前から行きたかった、京都 丹後地方の小さな漁村で、珍しい日本酒と出会いました。
全国の他では見ることができない舟屋が並ぶ独特な伊根の景観です。
宿泊の夜、伊根はブリ漁が盛んで名物と聞いたので、お寿司屋さんでブリのお刺身と地元のお酒 「伊根満開」を注文しました。
ガラスの銚子に、びっくりするようなロゼ色のお酒。間違えてワインが運ばれてきたかと思うような鮮やかなピンクの日本酒でした。
この「伊根満開」は日本のお米の起源と言われる古代米の赤米を原料とし、赤ワインと同じアントシアニンが豊富で、すこし甘酸っぱく女性的な感じです。
お土産にも良さそうなので、お店の大将にお酒について詳しく問うと、このお酒を作ったのは女性の杜氏さんだそうで
「ここから歩いてすぐですから、明日、行ってみたらどうですか?」と言われて、さっそく次の日に訪ねてみました。
海沿いの道に沿って歩くとすぐに見つけることができました。
「向井酒造」は1754年創業。長い間、漁師の無事と大漁を祈るための酒を醸してきたそうです。
祭りごとに地元で飲まれる「京の春」をはじめ、にごり酒などがありました。
お目当てはこの「伊根満開」
道路を隔てて蔵、その前はもう海です。海にもっとも近い酒造屋さんだそうです。
重要伝統的建造物群保存地区の伊根は、その昔、ブリ漁で財を成した家の立派な蔵が多くみられました。
さすが、京都なのでしょう。蔵の意匠がどれもモダンで洗練されていました。
向井酒造さんで試飲をさせていただき、海風を感じながらブラブラ歩きました。
とても、楽しい幸せな散策でした。
※掲載情報は 2018/03/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フラワー&テーブルコーディネーター
鬼頭郁子
「旬を取り入れた花とテーブルの教室」は、少人数制のレッスンで着実に実力が向上すると、主婦からプロまで幅広く支持され、全国から生徒さんが通う。サロン主宰やスペシャリストを目指す方も多く、多数の教室主宰者を輩出、その育成やサポートにも力を入れる。教室運営のほか、トップブランドのコーディネートやプロモーションに関わるなど、多くの企業の花や食文化に関するセミナーをおこなっている。2014年、銀座5丁目にライフスタイルを彩るテーブルウェアなどの、セレクトショップ「イザベラ コンスタンチン」をオープン。著書も多数。