日本を訪れる外国人に喜ばれる手土産には、いかにも日本風なインパクトが外せません。和菓子の場合、見た目は和風でも、外国人には食べ方がわかないとか、味の好みが分かれがちなものを選んでしまうリスクが伴います。でも、洋菓子や紅茶など洋風であれば、日本らしいビジュアルで心を掴みつつ、安心して食べてもらえるのではないでしょうか。そこで今回は、浮世絵や金箔など、外国人が喜ぶモチーフ使いに特化した手土産を集めてみました。

外国人の中でも、日本の様式美や建築に興味のある人への贈り物にぴったりのチョコレートが「ホテル雅叙園東京」にあります。こちらのパティスリー「栞杏1928」で作られている「天井画ショコラ 竹林」は、4階の和室宴会場「竹林」の天井や欄間に描かれている日本画をモチーフにしたボンボンショコラ。美しい色彩と繊細な線は、食べてしまうのがもったいないほどの再現度です。味わいはフルーツをベースにしたものから、紫蘇・ほうじ茶・山椒などの和食材を使ったものなど、他では味わえないオリジナリティがあります。

ブランド名：PATISSERIE 栞杏1928
商品名：天井画ショコラ「竹林」（お取り寄せ可）

日本で最初にクッキーの販売を始めた老舗クッキー屋さん「泉屋東京店」。４色のドライフルーツをちりばめたドーナツ型のクッキーなど、誰もが一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。こちらでは、缶入りクッキーの定番「スペシャルクッキーズ」に、葛飾北斎の浮世絵がプリントされた浮世絵缶があるのをご存知でしょうか。クッキーだから日持ちも長く、持ち運びも便利なので日本土産としても喜ばれます。

表面はかりっとしていて香ばしく、中は柔らかくしっとりとした食感の「カヌレ」。言わずと知れたフランスの伝統菓子です。そのカヌレに、京都の老舗「松本酒造」の酒粕と、宮崎県「黒木本店」の芋焼酎「球（きゅう）」を使っているのが「富士山カヌレ」です。作っているのは、白金台にあるフランス料理店「ティルプス」。カヌレそのものを富士山に見立て、ホワイトチョコレートと酒粕のパウダーで雪化粧が施されています。パッケージは、葛飾北斎の浮世絵が描かれた３パターンが用意されています。

石川県金沢市は、国内の金箔生産が97％以上を誇る金箔の街でもあります。北陸新幹線の開通以来、人気観光地としてブレイク中の金沢には、金箔を使った「金沢らしい」料理やお菓子も数多く存在します。そんな中でも注目なのが、カステラの表面に金箔を貼った「金かすてら」です。ただ金泊を貼っているだけではなく、カットされた部分をそっと押し出すと、あらかじめ型抜きされている蝶々や桜の形が姿を現します。外国の方への手土産や、自宅に招いてのおもてなしにも喜ばれること請け合いです。

シンガポールの高級ティーブランド「TWG Tea」には、「インターコンチネンタルホテル大阪店」だけのオリジナルブレンドティーがあります。セイロンティーをベースにした豊かな香りと、アップルやストロベリーのフルーティーな味わいが特徴の紅茶で、茶葉の入っている缶と外箱には満開の桜と大阪城が描かれています。いかにも外国人が好みそうな、オリエンタルな雰囲気！　世界のどこへ行っても買えない、ここだけのオリジナル紅茶。大阪土産として、周囲の外国人の方へプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

金沢には有名な金箔屋さんがいくかありますが、その中の一つ「箔座」から登場したのが、大納言入りの抹茶ケーキ「黄金の焼菓子」。表面にびっしり金箔を施した、なんともゴージャスなビジュアルのパウンドケーキです。宇治抹茶を使用した生地に大納言小豆を練り込み、抹茶リキュールで香りを付けた贅沢な味わい。上品な甘さで食べやすく、他にチョコレートケーキもあります。好みの厚さ、人数に応じて切り分けられるので、ホームパーティに持参したり、ファミリーへの手土産にも喜ばれそうです。