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異国情緒あふれるハイカラ料理が多い神戸とは一線を画すご当地グルメ、長田の「ぼっかけ」
神戸。その地名を聞くと「国際貿易港」とか「異国情緒」とかを連想するかもしれません。現在もポートタワーや異人館、南京町など素敵な観光名所も多く、日本はだけでなく世界各国からも注目され、旅行者も多いエリアです。グルメ的にも神戸牛を代表とする素晴らしい食材が。最近では神戸野菜も注目されています。
でも、それは一部分に過ぎません。神戸市はとても広く、面積約553㎢。150万人超の人口をもつ全国6位の政令指定都市。北区には有馬温泉があり、灘区には日本酒の蔵元も多いなど、様々な顔を持っています。
今回ご紹介させていただくのは長田区(ながたく)。庶民的郷土グルメで話題のスポットで、私も大好きな地です。特に名物なのが「ぼっかけ」。高価な牛肉の中でも、牛すじとかは余り物。昭和20年代の食糧不足の時代に、そ牛すじを醤油やみりんなどで甘辛く煮こんだ料理「ぼっかけ」が誕生したといわれています。こんにゃくを入れた「ぼっかけ」も多くみられます。他地域の「すじこん」と同類のメニューですね。そんなご当地グルメ「ぼっかけ」が、なんと、長田に行かなくても通販で手に入れることができるのです! それが『味沢』。
厳選牛すじ自体が旨く、煮込みの腕もバッチリ
『味沢』は創業35年の立ち食いうどん(そば)&立ち飲み屋さん。もともと神戸の和田岬に店を構えていたのですが、あまりの人気で長田駅近くに着席型の2号店をオープンしたほど。
名物の「ぼっかけ」は、厳選された牛肉を使用し、肉本来の自然な甘さと牛すじとは思えない柔らかさが特徴です。時間をかけてじっくり煮込んでいるので、柔らかく、甘くてトロッとした味わいなんですね。その状態のものをそのまま閉じ込め、冷凍しているので、家庭で同じ味が堪能できるというわけ。まさに“伝統の味”! もちろん、うどんがよく合いますが、蕎麦にもラーメンにもぴったり。焼きそばやオムレツにもいいなぁ。ふんだんにご飯にのせて「ぼっかけ丼」というのも贅沢です!
※掲載情報は 2018/02/22 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。