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記事詳細
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千葉県長生郡長南町にある大きな古民家を訪ねて
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いただいた住所をナビに入れて迷うことなく到着したら目の前に大きな古民家が!
房総半島の山の中に佇む大きな古民家。のどかな風景の中に『芳泉茶寮(ほうせんさりょう)』はありました。「食」や「住まい」を通して、自然と共生した暮らしについて考えさせてくれる場所です。オーナーの方の暮らしぶりそのものにも興味がわきます。
こちらでは、中国の料理やお茶、お菓子が楽しめます。
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「おじゃましまーーーす」
すると目の前には可愛くディスプレイされた、お目当てのパイナップルケーキが!
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築160年という建物は和風、古民家風……とかでなく、本物の和と本物の空間。そこに本物のお菓子が並んでいます(調味料もありましたよ)。
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オーナーの高橋さんが淹れてくださった美味しい台湾のお茶とともに目の前に出てきたのは、美しいパイナップルケーキ! なんて愛らしいデザインなんでしょう!
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ひと口いただくと“サクっ”“ホロっ”! 思わず「美味しい~!」と叫びました。周りの生地はサクサクなのにパイナップルの餡がしっとりしていて、甘酸っぱくて深い味わい。
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「今餡を作っているところなんです。見ますか?」と声をかけていただいたので拝見しました。鍋いっぱいのパイナップルを焦がさないように常に混ぜ込みながら煮詰めていくのは、かなり力がいるそうで、ご主人様担当だとか……。部屋中にこの甘酸っぱい香りが広がって幸せ~!
オーナーの高橋さんに質問しました
<パイナップルケーキとの出会いは?>
中学生時代か子供の頃食べたパイナップルケーキに衝撃を受けたことがきっかけです。バターの風味や餡の甘酸っぱさに、「このお菓子は一体何!?」と驚いて。そこからパイナップルケーキを作るようになりました。
<芳泉茶寮さんオリジナルのパイナップルケーキができたのは?>
大人になり、上海で飲茶の学校に通い、そこでもパイナップルケーキに出会いましたが、どれもピンとこなくて……。
2007年から自宅で料理教室をはじめ、生徒さんのリクエストで「パイナップルケーキ」を試作しました。さまざまなレシピでトライしましたが、やっぱりモヤモヤが抜けませんでした。いつも頭の片隅にはパイナップルケーキがあって……。
そんなときに知り合った台湾の方がお茶マニアで。お茶の話からパイナップルケーキの話になり、紹介してくださった台湾の先生のところ行ってきました。そしてそこで本物のパイナップルケーキにやっと出会えました!
<こだわりは材料と作り方なんですね>
私の作るパイナップルケーキは「パイナップル100%」です。台湾の先生から学んだことを日本に置き換えて、沖縄から完熟無農薬パイナップルを取り寄せて、冷凍保存しながら大切に餡にしています。周りの生地にも様々な工夫があるんですよ(このクッキー部分というのかしら、ほんとにサクっとしていて美味しくて! あー思いだしたら今すぐ食べたくなる……)。
<これからについて教えていただけますか?>
『芳泉茶寮』では中華菓子とお茶を楽しんでいただきたいと思っています。パイナップルケーキは親しみやすく、中華菓子の入り口としてピッタリなので、これからも大切に作っていきます。お客様と対面でお話できるようマーケットなどにも出店しておりますので、予定をFB(https://www.facebook.com/hosensaryou/)でご確認いただけましたら幸いです。
※掲載情報は 2018/02/23 時点のものとなります。
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キュレーター情報
(株)ウェディングファクトリー代表
内野美佐
クレイアーティストとして主にウェディング業界で制作活動をしています。これまでゼクシィ始め様々なウェディング雑誌でクレイのケーキの制作や、式場スタイリングもさせていただきました。クレイは繊細な見た目ながら丈夫で長持ちする素材なので、それを活かしたふんわり優しい作品作りを心掛けながら、お客様の特別なストーリーを形にするアニバーサリーギフトも制作しています。千葉県いすみ市という九十九里そばの自然豊かな土地で家族5人で生活しております。地域活動にも積極的に参加し、千葉県いすみ市観光協会はじめ行政の様々なプロジェクトにも参画しております。ippinでは、ウェディングのお仕事で出会ったスペシャルな商品から、小さなお店の知られざる一品まで「人から始まる愛ある一品」を心を込めてご紹介させていただきます。