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みてみて!かわいいベアの新ラベル
毎年この時期に限定販売されているバレンタインビール。その中でも、岩手・盛岡の『ベアレン醸造所』の「チョコレートスタウト」は、国内で初めて造られた「日本の元祖チョコビール」です。2005年の初登場以来の新作「ミルクチョコレートスタウト」も登場。同時にラベルも一新されました。
『ベアレン醸造所』は、1906年にドイツで作られて使われていた銅製の仕込釜を船で日本に運び、2003年から醸造をスタートしました。今もその釜を手入れしながらビール造りをしています。昨年までの「チョコレートスタウト」は、そんな伝統を大切に守り続ける『ベアレン醸造所』のイメージそのままのシックなラベルデザインを纏い、これまでにたくさんの愛を届けるお手伝いをしてきました。今年一新となったデザインを手がけたのは岩手を中心に活躍する人気イラストレーターのオガサワラユウダイさん。パッと目に飛び込むかわいいベアのイラストは木の葉を組み合わせて描かれ、岩手の豊かな自然を表現しています。2種類を見比べると、つぶらな瞳の「チョコレートスタウト」、そっと目を閉じた「ミルクチョコレートスタウト」になっていて、そんな違いにもキュンときて、思わず手に取ってしまいます。
原料にチョコレートは使っていないのにこの風味
ロングセラーの「チョコレートスタウト」。その名前とは裏腹に、このビールにチョコレートはいっさい入っていません。でも、一口飲むと口の中にチョコレートの香ばしい風味が広がります。その秘密は、原料に使う「麦芽」です。ビール原料の麦芽は、麦を水に浸し、芽を出た状態で乾燥させて成長を止めたもの。それをさらにおよそ200度強のロースターで焙焦させ、香ばしく出来上がる「チョコレートモルト」を使うことで、ビールの色が濃茶色になり、まさにチョコレートのような香ばしい香りや味わいを生み出すのです。そして今年はさらにチョコレート感をパワーアップさせているので、チョコレートとの相性はもちろん、バルサミコソースで仕上げた豚のグリルなど、料理と一緒にも十分楽しめます。
ほんのりと柔らかい甘さがじんわり広がります
こちらは今年の新作「ミルクチョコレートスタウト」。グラスに注ぐと「チョコレートスタウト」と同じような濃茶色をしています。鼻を近づけるとほんのりミルクのような香り。でも、口に含むとチョコレートの味わいとともにイメージよりは引き締まる香ばしい苦味も感じます。が、後半に柔らかい甘さがふわりと口の中に広がり、優しい余韻を残します。この柔らかい甘さの源は、醸造時に加えている乳糖です。乳糖は発酵時に酵母を分解できないので、出来上がったビールにほのかな甘さが残るのです。このビールにもチョコレートが合うのはもちろんですが、チーズケーキやスイートポテト、そして豆を煮込んだカスレなどとも相性ピッタリです。
大好きなあの人に贈る準備は整いましたか? 毎年定番のチョコレートじゃ、周りに差をつけられないかも。こんな可愛いバレンタインのビールをプレゼントすれば、あなたの想いが彼のハートにドキュンと突き刺さることまちがいなしです!
※掲載情報は 2018/02/11 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ビアジャーナリスト/パンコーディネーター
宮原佐研子
日本パンコーディネーター協会認定パンコーディネーター、日本ビアジャーナリスト協会所属ビアジャーナリストとして日本ビアジャーナリスト協会HP、雑誌『ビール王国』(ワイン王国)、世界22カ国158本のビールを紹介するe-MOOK『ビールがわかる本』(宝島社)、ビアエンタテインメントムック誌『ビアびより』(KADOKAWA)他執筆。『ビール王国』では、「コンビニ限定うんまいビア ペア」で、コンビニエンスストアで買えるビールとパンのペアリングを連載。日本パンコーディネーター協会主催の講座「ワインよりおすすめ?パンとビールのおいしい関係」でパンとビールのペアリング体験講座も実施。