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ありあけ オンラインショプ
ありあけハーバーセレクションM
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同性(女性)の人へ手土産を贈る場合は選択がたくさんあるのですが、男性、それも年配の人向けとなると悩んでしまいます。先日、知人の年配の男性にお菓子でも持参しようと考えた時も相当迷いました。今の時代、スイーツ好きな男性は多いですが、そのようなタイプの人ではないんですよね。
そんな時に見つけたのが、「ありあけ横濱ハーバー ダブルマロン」でした。まず注目したのはパッケージのイラストです。なんともレトロなタッチじゃないですか!
それもそのはず、これはイラストレーターの柳原良平さんが手がけたもの。1958年発売のトリスウイスキーのイラストの作者というとピンとくる人もいるでしょう。ボトルや缶に描かれていたのも柳原さんの作品です。
「ありあけ横濱ハーバー ダブルマロン」のイラストは、横浜開港150周年にちなんで横浜港にゆかりのある船を描いたものです。モデルは2009年3月に横浜に初入港した世界最大の客船、クイーン・メリー2なんですって。船と港町横浜を愛してやまなかったという柳原さんならではですね。あとから知人の年配男性自身も横浜出身ということを知って、セレクトに間違いがなかったとホッとしました。
「ありあけ横濱ハーバー」はいくつか種類があり、その中でも「ダブルマロン」は人気商品。薄くやわらかいカステラ生地に包まれていて、白餡と栗ペーストを混ぜ合わせた栗餡がぎっしり詰まっています。しっとりとした食感で栗の風味が広がり、刻んだ栗も良いアクセントになっています。船をイメージしているという形もいいですね。しつこくない甘さで、お茶請けにぴったりです。
私はこのお菓子を知らなかったのですが、実は『崎陽軒』のシュウマイに並んで横浜の代表的な銘菓なのだとか。一度会社が倒産して、「ありあけ横濱ハーバー」シリーズも姿を消したのですが、ファンからの復活の声が高まって2001年に見事復活したという、なんとも紆余曲折な背景があったことを知人が教えてくれました。そのようなお菓子を選んでいたなんて、自分でもびっくりです。
お菓子には様々な歴史があり、その背景を知って食べるのも乙なものですね。
※掲載情報は 2018/02/07 時点のものとなります。
アジアンフードディレクター
伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。