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駿河湾の奥座敷で醸し続ける英君酒造
作品名:東海道 十七 五十三次 由井
絵師:歌川広重
制作年:嘉永四年(1851)
所蔵:静岡市東海道広重美術館
旧国道1号線を曲がり、由比川沿いに登った街道沿いにある『英君酒造』。緑の山々に囲まれた重厚な長い白壁が歴史を感じさせます。この山間の地に蔵を構えて130年(創業明治14年)。日英修好通商条約が結ばれた年に開業したこと、また徳川の英でた君主にあやかり酒名を「英君」と名付けたそう。
街道沿いに建つ英君酒造。蔵の佇まいが印象深い。
作品名:東海道五十三次之内 由井 かち渡りゆひ川の圖
絵師:歌川広重
制作年:天保十四年(1843)頃
所蔵:静岡市東海道広重美術館
どんな食事にも馴染む食中酒
仕込み水は、蔵から山へ3km離れた場所に湧く桜野沢の湧き水。なんと酒造りのために2代目当主が裏山全体を買い取ったとか。軟水で個性がある水の鉄分を取り除き、すべての製品を静岡酵母で醸しています。南部杜氏の伝統技術を守りながら、小さな蔵だからこそ出来ること、そして食中酒として飲み飽きしないお酒を追求しています。
軒下には新酒ができたサイン、新しい杉玉が。
「インターナショナルワインチャレンジ2017」(イギリス・ロンドン)のSAKE部門で銀メダル受賞。「純米吟醸 紫の英君」
パスタやカレーにもあうお酒?
「英君 大吟醸」は、“平成29年 全国新酒鑑評会金賞受賞酒”。
静岡酵母を使用した爽やかで上品な味と香りのお酒です。
あまり主張しすぎず、どんな食べ物にもよく馴染むので、以外にもパスタやカレーなどにもオススメ! お正月料理に飽きた時に、洋食と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?
※掲載情報は 2018/01/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
学芸員/栄養士
大森久美
栄養学を学んだ後、武蔵野美術大学卒業。芸術学士、学芸員資格を取得。2006年特定非営利活動法人ヘキサプロジェクトを設立。2010年より現地法人ヘキサプロジェクト・ロンドン・リミテッドディレクター。美術館のキュレーションを行うかたわら、アート/デザインのワークショップなどの教育普及や、地方で伝統の技を守り続ける職人達との商品開発にも精力的に取り組む。日本文化の奥深さを伝えることをミッションに、食とアートのスペシャリストとして日本の美意識を国内外に発信中。