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コロンとかわいい「おいり」は幸せのイメージ
この愛らしいコロコロとしたものが「おいり」です。香川県の伝統的なお菓子で、蒸したもち米を炒って作る、あられの一種。私は香川県生まれで、子供のころ、親戚のお姉さんが結婚するときに、小箱に入った「おいり」を貰ったことがありました。当時は「お嫁さんのお菓子」と呼んでいた記憶があります。結婚するときにご近所に配ったり、引き出物に使われたり、ひな祭りやお祝い事に登場していました。
原材料のもち米を炒って作るので、その「炒る」と、「嫁入り」の「入り」をかけて「おいり」と呼ばれるようになったようです。これを見ると今でもほっこり優しい気分になるのは、キラキラと輝くように綺麗な花嫁さんを思い出すからかもしれません。
表面はわりとカリッとしているのですが、中はほぼ空洞なので、フワっクシュっと柔らかい。ほんのりした甘さで、独特の食感がちょっとクセになります。
最近は香川県のお土産として、空港や駅に置かれることが増えてきました。また、スイーツなどのトッピングに使われることもあり、アイスクリームや白い生クリームにパラパラとのっていると、確かにインスタ映えするなぁと思います。思いついた人エライですね(笑)。
「おいり」はとても軽いので、お土産にたくさん買っても重くないのもポイント。年始のご挨拶やちょっとしたプレゼントにもおススメです。
東京で手に入れるなら、アンテナショップを覗いてみてください。絶対あるとは言いきれませんが、有楽町の交通会館に入っている『徳島・香川トモニ市場』や、新橋にある『香川・愛媛せとうち旬彩館』などに置いてあるかもしれません。事前に問い合わせてみてくださいね。
※掲載情報は 2018/01/01 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ご当地グルメ研究家/リサーチャー/日本外食リサーチ&PR協会
椿
日本全国の美味しいモノを世の中に残すために日々奮闘中。「その地域で長く愛されているローカルフード」を探し、そこに如何に根付いているのかを研究。
テレビ番組、WEB、雑誌、イベントで、地域の食や最新グルメ情報のリサーチ・取材・寄稿・レシピ提供・情報発信などを行っている。
2013年より気仙沼の海の中に純米酒を沈めて熟成させる「海中貯蔵プロジェクト」を行う。