今年の一皿「鶏むね肉」にぴったりなソースはこれ!うま味抜群のチリ&ジンジャー

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今年のパーティーは神ソースが大活躍!

鶏肉好きな私が大興奮する朗報が入ってきました。「ぐるなび総研」が発表した、日本の世相を反映し象徴する2017年「今年の一皿」に「鶏むね肉料理」が選ばれたのです。選定理由として、「一般的に鶏もも肉が好まれる傾向にある中、高齢化や健康志向の高まりから、むね肉の高たんぱく・低脂肪の特性に注目が集まった」とのこと。これは嬉しいですね。

 

アジアンフード好きな人ならば、ピンとくるかもしれませんが、鶏むね肉を使った代表的な料理のひとつに、東南アジア・シンガポールの「チキンライス」があります。これは私の大好物。現地では鶏むね肉を多用していて、鶏肉を低温でじっくり茹でることで、しっとりしながらもプルンプルンに仕上がります。

今年の一皿「鶏むね肉」にぴったりなソースはこれ!うま味抜群のチリ&ジンジャー

このチキンライスに欠かせないのが3種のソース。チリソース、ジンジャーソース、ダークソイソース(日本の甘露醤油に似ている)、これ三種の神ソースです! 特にチリソースとジンジャーソースは自家製の店も多く個性が出るので、食べ比べするのも楽しいですよ。

シンガポール人シェフが作る絶品チリ、ジンジャーのソース

前置きがついつい長くなってしまいました。今回ご紹介するのは、鶏むね肉にぴったりなチリソースとジンジャーソースです。もうパーティーシーズンにぜひ活用してほしい逸品です!

今年の一皿「鶏むね肉」にぴったりなソースはこれ!うま味抜群のチリ&ジンジャー

実はこちら、東京・南青山に今年9月にオープンしたシンガポールレストラン「楽堂」で使用されているソースなのです。お客様から「ソースがおいしい」と好評で販売を開始。通常は海南チキンライスをはじめとする料理に使用されています。瓶詰めならばクリスマスに自宅でレストランの味が楽しめますね。

 

この2つのソースを鶏肉にかけることで、うま味が幾重にもなり口の中で広がります。チリソースは名の通り唐辛子のソース。一般的に科学調味料や甘味でマイルドに仕上げたソースではなく、辛味を効かせながらも唐辛子が持つ甘味も引き出して後をひくおいしさです。ジンジャーソースは生姜と長ネギを合わせたもの。生姜だけで作るよりも香りとうま味が倍増されて、シンガポールの高級レストランではこの2つの食材を使う店も少なくありません。

 

同店のシェフはヨー・キエンティヨン氏。日本のシンガポールレストランは日本人シェフが大半のなか、数少ないシンガポール人シェフです。「この2つのソースは、肉、魚にも合います。また、炒め物にも活用できる万能調味料です」とヨーシェフはおっしゃいます。

今年の一皿「鶏むね肉」にぴったりなソースはこれ!うま味抜群のチリ&ジンジャー

鶏むね肉は、スーパーやコンビニで発売されて大ヒットになりました。サラダの具材となる蒸し鶏として注目されたことも「今年の一皿」の選定理由のひとつに挙げられています。これならば、簡単に使えて、チリソースとジンジャーソース、さらにごはんを添えればお手軽シンガポール風チキンライスが作れちゃいますね。

シンガポールレストラン「楽堂」

今年の一皿「鶏むね肉」にぴったりなソースはこれ!うま味抜群のチリ&ジンジャー

元々シンガポールの、アメリカンレストランで腕を振るっていたヨーシェフ。日本初進出に選んだのは、おしゃれタウン南青山です。店内はシンガポールから取り寄せた伝統文化プラナカンの食器が並び、高さ5mを有する天井からは現地で愛されている鳥用の籠が吊られていて、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しむことができます。

今年の一皿「鶏むね肉」にぴったりなソースはこれ!うま味抜群のチリ&ジンジャー

シンガポールを代表する名物料理「海南チキンライス」をはじめ、プラナカン文化の象徴であるニョニャ料理の前菜「パイティー」、寒い冬にぴったりな漢方スープ「バクテー」などのシンガポール料理が揃っています。ヨーシェフは、「シンガポールでも今は科学調味料を使う店が多くなりました。でも、私は幼い頃から食べていたシンガポールの味を大切にしていて、化学調味料は一切使いません。本来のシンガポールの中国料理を堪能してください」とメッセージ。

 

一部の料理はテイクアウトも可能なので、オフィスランチにも便利です。お店の味を堪能したら、ぜひ自宅用やパーティーの手土産としてソースを使ってみてくださいね。

※掲載情報は 2017/12/19 時点のものとなります。

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キュレーター情報

伊能すみ子

アジアンフードディレクター

伊能すみ子

アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。     
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。

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