記事詳細
紹介している商品
伝統的石臼挽き製法で作るローカルなヘーゼルナッツオイル
今や珍しいとはいえないほど、高級スーパーには普通に並ぶようになった、ヘーゼルナッツオイルやくるみオイル。サラダやトッピングオイルに使用すると、オリーブオイルとはまた違った、ナッツ本来の香ばしい香りが独特の風味を作ってくれます。
その中でもこのオイルは格別でした。オイル自体がとても良質なことが分かるほどさらっとしたオイルなのですが、香りは濃厚。ナッツ系のオイルは、渋皮の苦みやえぐみがかすかに混ざっていることが多いのですが、このオイルはまったくそんな嫌な風味がなく、ヘーゼルナッツのいいところだけが匂い立つのです。
なんでも、このメーカーさんはフランスの中部、オーヴェルニュ地方にあり、1857年創業という老舗。当時から使われている石うすで挽いて、薪を燃やして熱し、プレスするという工程で作られているとか。加熱のやさしさや石うすでのすりつぶし方が、この香りのこっくりとした豊かな濃さでありながら、鮮烈ですっきりとした風味の由来なのかもしれません。
このしっかりした風味は、サラダでもルッコラとかセルバチコのような濃い風味の野菜と特に相性良し。お肉やお魚と合わせる場合は、鶏肉や白身魚のような淡白なものに使うと、ぐっと風味が増します。これからの時期、鹿肉などにも合いそうです。
※掲載情報は 2017/12/05 時点のものとなります。
- 8
キュレーター情報
料理家、編集者、コーディネイター
久保香菜子
高校生のころから京料理のお店で懐石料理を学び、同志社大学卒業後、辻調理師専門学校へ。調理師免許、フグ調理免許を取得。卒業後、出版社を経てフリーに。料理家として30冊を超える著書があるほか、レストラン、食品のメニュー開発、テーブルコーディネイト、編集など、料理分野さまざまなフィールドで活躍。サロン形式の料理教室も主宰している。