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ご飯のお供を代表する2品が見せる絶妙なる競演
信州飯田の味噌・漬物・甘酒の蔵元を謳う丸昌稲垣株式会社。ブランド名は、1908(明治41)年に立ち上げた創業者の名前を冠した「稲垣来三郎匠」です。長野県産の良質な大豆を原材料とし、素材の味をそのまま生かした味を大切にする同社。ホームページの事業内容欄には、味噌、野沢菜漬、味噌漬、山ごぼう漬、小梅漬、浅漬、あまざけ、一夜漬味噌、全国漬物名産漬物販売、糀……と味噌&漬物が並びますが、周辺商品を含め、多彩なラインアップでも知られています。そんな中、わたしが今回注目したのは百貨店で出会った「明太子なめたけ140g」です。ご飯のお供……その人気ランキングなどはさまざまなところで目にしますが、その上位常連の「明太子」と「なめたけ」。個人的にも両方大好きです。その2つがタッグを組んで1つの瓶に同居……“美味しくないワケがない”と何の迷いもなく即購入します。
ラベルもなかなかスタイリッシュですね。こちらの商品に合わせるのは、これまた何の迷いもなく白飯です。炊き立てのご飯をスタンバイし、まずは明太子なめたけをそのまま口に運びます……なるほど、間違いのない安定感のある美味さです。食べる前の唯一といっていい興味は、明太子とためたけ、どちらが前に出てくるのか、どちら寄りの商品なのか、ということでした。慎重に口の中で確認します……明太子の唐辛子の辛さと粒感、なめたけの甘辛さと独特のぬめり感……いやいや、どちらかがドンっと前に出てくるのではなく、どちらも同じような主張加減です。勝負は引き分け(笑)。というか、絶妙な共存というのが正しいのかも知れませんね。もちろんご飯との相性も抜群です。白米に合わせる以外の食べ方としては、冷奴に載せてお酒のおつまみや、卵焼きに入れてもいい仕事をしてくれそうです。ご飯のお供を代表するツートップが見事な競演を見せる逸品を、手土産にいかがでしょう。
※掲載情報は 2017/12/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
コピーライター、グルメガイド
菅野夕霧
コピーライター、PRコンサルタント、Yahoo!ニュース配信元の『市ケ谷経済新聞』編集長。グルメや酒、沖縄離島旅が趣味。特にランチは“狙い”を定め、日々電車に乗って都内を中心に食べ歩いている。甘いモノを苦手としている関係で、“甘くない”土産の逸品を追求中。現在、All Aboutグルメガイドとして老舗店を紹介する「100年店ランチ」、日本トランスオーシャン航空の機内誌『Coralway』にて、「小さな島の小さな食堂」を連載中。著書に『ヤフートピックスを狙え』(新潮社)など。