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京の街に馴染む町屋のショップから宝石のようなお菓子が生まれる、いま最も注目のアサンブラージュカキモトさん
京都はどの季節に行っても心が躍る最愛の街。幸い関西方面のお仕事が多いので月に数回行く機会に恵まれます。お仕事の前後の一番のお楽しみはもちろん「食」のこと。懐石料理屋さんで頂く和食も最高峰ですし、フレンチやイタリアン、B級グルメもレベルがとても高く、どちらで何を頂くか毎回嬉しい悩みです。そして食のお買い物も忘れてはいけません。京都は和菓子だけでなく実は洋菓子も世界レベル。キラりと光るパティスリーがたくさんあります。大好きなお店はいくつかありますが、初秋にお散歩の時に見つけた一軒がまた素晴らしい。今年の4月にオープンされたばかりというお店は静かな住宅街に馴染む町屋を改装された素敵な構えで引き込まれるように入店してしまいました。
お店の中は思いがけずモダンながらも和のニュアンスのある雰囲気の良さで、おお♪これはいい感じ、とお菓子類を物色してみると、どれもこれもとてもセンスの良さを感じる美味しそうな佇まいなのです。アサンブラージュ(組み合わせ)、という店名の通り、素材の組み合わせが絶妙でとても私の好み。ショコラがご専門なのでもちろんショコラは絶品。特に酒や生姜、山椒など和の素材を使われたショコラは世界レベルの美味しさ。シェフの垣本晃宏さんはサロン・ド・ロワイヤルのシェフパティシエなどを経て数々の世界的な賞を取られた実力派。
ワールドチョコレートマスターズ2018年の日本代表とのこと、頷けます。またショコラ以外も素晴らしいお菓子もいっぱい!焼き菓子好きな私は毎回必ず、ブルーチーズとピスタチオのサブレとショコラオランジェのサブレをお土産に大量買いします。スパイスや塩分など小味が効いていてどなたに差し上げても絶品~と褒められます。
そして私が一番好きな一品がケーク!特にケーク・フィグ・ショコラが並んでいるときはマストバイです。私の好物バタークリームに無花果を練り込んだリッチなクリームがたっぷりと挟んであるショコラの焼き菓子は、まさに秀逸なアサンブラージュの賜物、酸味と苦みを感じる上質なチョコレートにわずかな塩分のリッチなバタークリーム、無花果やナッツ類の甘味や食感が楽しい素敵なお菓子です。京都からの帰途は手が千切れるほどに食べ物で荷物がいっぱいの私です。
※掲載情報は 2017/11/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
田中伶子クッキングスクール校長
中村奈津子
日本女子大学食物学科卒業後、全日本司厨士協会に就職。ニューヨークのニュースクール、フィレンツェのラ・フォールアカデミー、香港鴻星料理学院で学ぶ。2006年ニューヨーク駐在時より料理教室「LOVELY TABLE NEW YORK」を主宰。2009年帰国後、実家田中伶子クッキングスクールに勤務。2012年「LOVELY TABLE GINZA」開校。現在もニューヨークを行き来する活動をしている。
PHP研究所発行月刊誌「JAPAN CLOSE-UP」に料理記事連載。光文社「VERY」「女性自身」などに寄稿。BSフジ阿川佐和子氏の「阿川ごはん」レギュラー出演。日本テレビ「ZIP!」定期出演中。
主婦と生活社発行「一生作り続けたいおかず~50年の名門料理教室のベストレシピ150」が2014年本屋レシピ本大賞4位入賞。2014年9月講談社発行「本当に作りたい料理、ぜんぶ。」好評発売中。