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料理素材としてみる
最近、豆料理に凝っております。どんな素材とも喧嘩しないし、食べ応えがあるからワンプレート料理にも大活躍。といっても乾燥豆を戻して使うほどマニアじゃなくて、もっぱら缶詰かレトルトパウチを愛用しております。
料理に使うから味付けは薄味がいい。何なら味つけ一切ナシで構わない。そう思っていたところに、この「そのままガバッと! 国産丹波種黒豆」が登場した。造り手はトーヨーフーズでございます。
味つけ一切ナシ。噛むと柔らかい皮が破れ、緻密な肉質、じゃなかった豆質がぽくぽくとウマい。やがて黒豆そのものが持っているうまみが舌の上にじわーっと広がり、鼻からフレッシュな香りが抜けていく。水に浸かっていないドライパックだから香りもうまみも炊きたてそのものだ。
黒豆の中はどーなってるのか?
こーなってました。黒豆って、皮だけが黒いのだと思ってた。
確かに内部はクリーム色だけど、表面近くは黒っぽい。右側は皮を剥いてみたところだけど、皮の下にもちゃんと色がついてます。
ということは、あれです。この色はアントシアニンさんであります。抗酸化作用があるとか何とか言われているやつです。詳しくは知らぬが身体に良さそうな気がする。
さっそく料理に使う
ここで博士はおもむろに台所へ向かうのであります。玉ねぎとにんにくをみじんに刻み、オリーブオイルで炒めたところに豚肉とソーセージを投入。豚肉の色が変わるまで炒めるのだ。
そこに水100mlとローリエ、塩、黒こしょうを入れて15分煮込んだところに、満を持して丹波種黒豆さん(2パック100g)を投入。5分煮込む。
毎日使いやすい価格も◎
かくのごとし。ブラジルの国民食「フェジョアーダ」であります。
基本的には肉と豆を煮込んだだけの料理で、味つけも塩こしょうだけ。だから素材の良し悪しが勝負どころになる。
玉ねぎの甘みと肉、ソーセージのエキスがまとわりついた丹波種黒豆さんがしっかりウマい。煮込み時間が短ければ豆の風味を堪能できるし、もっと煮込んでぐずぐずになったのもまた、美味。
「そのままガバッと!」シリーズは、ほかにも「北海道産だいず」とか「北海道産金時豆」「国産ひじき」など全部で8種類出ている。共通しているのは味つけナシ、もしくは極めて薄い塩味だけという点だ。今回の「国産丹波種黒豆」は50g入りでお値段151円(税込)と、買いやすい価格なのも嬉しいですなァ。
ごちそうさま!
※掲載情報は 2017/11/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
缶詰博士
黒川勇人
昭和41年福島県生まれ。平成16年から世界の缶詰を紹介する『缶詰blog』を執筆。缶詰に精通していることから"缶詰博士"と呼ばれ、TVやラジオ、新聞など各種メディアで活躍中。国内外の缶詰メーカーを訪れ、開発に至る経緯や、製造に対する現場の“思い”まで取材するのが特徴。そのため独自の視点から缶詰の魅力を引き出し、紹介している。
著書は『おつまみ缶詰酒場』(アスキー新書)、『缶詰博士・黒川勇人の缶詰本』(タツミムック)、『缶づめ寿司』(ビーナイス)、『日本全国ローカル缶詰 驚きの逸品36』(講談社プラスアルファ新書)『缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36』(講談社プラスアルファ新書)、『安い!早い!だけどとてつもなく旨い! 缶たん料理100』(講談社)など。小曽根マネージメントプロ所属。
お問い合わせ Mail:k-k@kosone-mp.com