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無化調で仕上げた濃い味付けで、ご飯にもお酒のお供にもぴったり
宮城県・仙台市。現地で食べたいものの代表はやはり「牛タン」でしょう。わたしも出張などで仙台を訪れた際は、わずかな滞在時間でも必ず牛タン店に飛び込んでいます。今回は牛タン発祥の地、仙台に実店舗を構え炭火焼き牛タンを提供する「べこ政宗」の土産品に注目。休日に、たまたま百貨店の地下で遭遇したこちらの缶詰「牛たん大和煮」、牛タンの缶詰自体もあまり馴染みがないですね。その上、大和煮???通常弾力があり噛み切っていただく牛タンがどうなっているのか……ホロホロと崩れるタイプ?など想像できない魅力も手伝って、すぐに手に取り購入しました。100円、200円で買える缶詰とは違い、黒基調で金の文字が入った重厚感ある缶を包むパッケージ。そこには「創業55年の肉屋が作った肉屋仕込みの大和煮」の表記があります。そう、こちらのべこ政宗は、1999年開店の炭火焼き牛タンの店ですが、母体は創業60年の老舗肉店です(パッケージもそろそろ60年に変わるかな?)。肉屋がベースなので、新鮮な食材をリーズナブルに提供できる店として人気があります。
さて、肝心の缶詰。蓋を開けると、ぎっしりと肉が詰まっています。厚めに大きくカットされた牛タンが数枚、あと生姜の薄切りも入っていました。一口いただきます……うん、柔らかい。すぐに崩れるほどホロホロではないですが、噛み切るのにそれほど力は入りません。味は甘辛で大和煮、甘露煮のそれ。まずはご飯を合わせます。牛タンといえば麦飯ですがこの日は十五穀米で。なるほど、スイスイとご飯が進みます。そして次にビールとの相性を確かめます。お、こっちの方がいいかな?濃い味付けで少しずつ食べられることもありビールに限らずお酒との相性は非常に良さそうです。ちなみにパッケージ裏に書かれているおすすめの食べ方は、炊き立てご飯やおにぎりの具材、カレーのお供に……まぁ万能選手ですね。仙台の牛タン店が県外の人にも喜んでもらうことを目指し化学調味料を使用せずに開発した同商品。お酒を飲む人・飲まない人にもフィットする逸品を、手土産にいかがでしょう。
※掲載情報は 2017/11/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
コピーライター、グルメガイド
菅野夕霧
コピーライター、PRコンサルタント、Yahoo!ニュース配信元の『市ケ谷経済新聞』編集長。グルメや酒、沖縄離島旅が趣味。特にランチは“狙い”を定め、日々電車に乗って都内を中心に食べ歩いている。甘いモノを苦手としている関係で、“甘くない”土産の逸品を追求中。現在、All Aboutグルメガイドとして老舗店を紹介する「100年店ランチ」、日本トランスオーシャン航空の機内誌『Coralway』にて、「小さな島の小さな食堂」を連載中。著書に『ヤフートピックスを狙え』(新潮社)など。