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一度使うと手放せない本物の味。「三州三河みりん」
先日、愛知県碧南市にある「三州三河みりん」の工場へ見学に行ってきました。皆さん、ご存知だと思いますが、みりんの原料はお米(もち米)です。
工場見学では、角谷利夫社長自らご案内いただき、「お米の美味しさをみりんで表現したい」と熱心に語ってくださいました。
みりんの味を左右するという原料のお米はかなりこだわって選んでいるそうで、角谷社長も産地を訪れ、有機米や減農薬で育てたお米を自らの目で見極めて厳選し、使用しているそうです。
実際に試飲をさせていただいたのですが、特に有機米で作ったみりんは優しい甘さでくせがなく、本当に美味しかったです。驚いたのは、お米の酒類、味わいによってみりんの味も全然違っていたこと。お米の品質がそのまま、みりんの味に影響するということが良く分かりました。
今ではみりん風調味料が出回っていますが、本物のみりんというのはそのままでも美味しいものなのだと感じました。
厳選された原料のお米を使用し、手間暇かけて手作業で作る「三州三河みりん」。みりん風調味料に比べれば、やはり本物は少し金額も上がってしまいますが、味は格別。
みりんの効果は甘みを加えたり、照りやツヤを出すだけではなく、料理のコクや旨味を引き出してくれたり、臭みを消してくれたり、煮崩れを防いでくれたり……まるで料理に美味しさのコーティングをしてくれるみたいなのです。
こちらの「三河みりん」、香りがとても良いので、「タマネギのケークサレ」を作るときに洋酒の代わりに使ってみました。和食だけではなく、みりんの香りそのものを生かして洋風なお料理にも応用できる、まさに万能調味料なんです。
本物を使うと料理がシンプルでも十分美味しくなるし、一度使うと手放せない特別な「みりん」です。
※掲載情報は 2017/10/30 時点のものとなります。
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キュレーター情報
管理栄養士/料理研究家
鈴木あすな
愛知県名古屋市出身。大学卒業と同時に「管理栄養士」を取得し料理研究家としてのキャリアをスタート。
結婚を機に世界中にたくさんの素敵な食卓=TABLEを作りたいという想いから株式会社Table forを立ち上げる。
現在は料理教室「Cooking School〝Table for″」の運営やメディア出を通じた情報発信、レシピ開発、プロデュース、地域貢献など、より豊かな食卓が増えるよう幅広い活動をしている。