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北海道の東端の別海町は、酪農が特に盛ん
仕事がら、北海道へ取材に伺う事も多く、他の道府県に比べて何倍も足を運びます。というのも一口に北海道と言っても札幌も旭川も函館も釧路も帯広もあるわけで、なにせ面積が約83450km2と広大ですので、いくつもの県が一緒になったほどの広さ。全部で市町村がいくつあるかご存じですか？なんと179です。毎日、別の市町村に伺っても半年かかっちゃう！そんな北海道にはもちろん様々な素晴らしきお土産、一品がありますが、今回は別海町からお届け。北海道の東端。根室の北側で東側がオホーツク海という地です。人口は約15,000人。公的表記は「べつかいちょう」ですが、「べっかいちょう」と言う町民も多い事から2009年に町長が両方認める宣言をしました。面積の半分が畜産業なので、酪農が特に盛ん。その他、漁業も有名です。
地元の温泉旅館が、酪農家とコラボ
今回紹介するのは地元企業の「郊楽苑」の「Short Cheese」です。「郊楽苑」は別海町の小高い丘に建つ、平成21年にオープンした宿泊施設で、地下50mから噴出する天然モール温泉の露天風呂などが楽しめたりします。そちらが、酪農家さんとコラボして作られたのがこちらの作品。トレーサビリティシステムを導入し徹底した牛乳管理、そして高温短時間殺菌法で風味を生かした牛乳からナチュラルチーズを作り、それを密度の濃い素焼きチーズにしたというもの。最初、クッキーみたいな小麦粉ベースにチーズがかかっているのかと思ったら、違うんです。チーズなんです。なので、ふくよかな風味が格別！しかも素焼きなのでサクサクっとした食感。次世代型のチーズと言い切ってよいでしょう。プレーンが特におすすめですが、北海しまえび味、アーモンド味などもあり、好みやその時の気分で使い分けできるのも素敵です。
※掲載情報は 2017/10/29 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は８０００軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「ＪＡＬ（Ｗｅｂ）」などに連載中。また近年は料理研究家としてＴＶラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』（幹書房）、『おうちラーメンかんたんレシピ３０』『おうち丼ぶりかんたんレシピ３０』『全国ご当地やきとり紀行』など２５冊。
