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記事詳細
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ロシアを代表するインペリアル ポーセリン(Imperial Porcelain Manufactory)は、1744年、ロマノフ王朝時代にロシア皇帝ピヨートル大帝の娘、エリザベートの命により、皇帝のための専属磁器工場としてサンクトペテルブルクに設立されたロシア最古の窯です。そして、1949年の発表より半世紀以上にわたり、インペリアル ポーセリンを代表するパターンとして長い間親しまれてきたのが、この「コバルトネット」シリーズです。コバルトの網目模様に、金の装飾が美しいこのシリーズは、女帝エカテリーナ2世に献上されたディナーセットを基に制作され、1958年にはブリュッセル万国博覧会にてグランプリを受賞しました。ただ美しいだけでなく、少し大ぶりでたっぷりお茶が入り、取っ手が持ちやすく、使いやすい。それも世界中の人々に愛され続けている理由だと思います。
今年の2月には、東京ドームでの「テーブルコーディネートフェスティバル」で、このインペリアル ポーセリンのコバルトシリーズを使ってティーとディナーのテーブルコーディネートをしました。
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コバルト色とのコーディネートには、温かみがある赤や黄色を合わせました。
インペリアル ポーセリンは、ロシア文化を築き上げたロマノフ王朝時代の宮殿や、エカテリーナ宮殿を含むすべての宮廷で行われる晩餐会のテーブルを華やかに彩ってきました。その伝統は現代でも受け継がれ、世界中のロシア文化のおもてなしに使用されています。
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先日、ロシア大使館にて行われた「ルプレジール」主催の「ロシア大使夫人に学ぶおもてなしティーパーティー」に参加させて戴きました。この日のために、ロシア大使夫人が、ご自身でお花やテーブルセッティングなどをされたそうですが、やはり食器は、インペリアル ポーセリンでした。
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今回、初めて本当のロシアのティーパーティーを経験する事ができました。ベーコンとほうれん草のキッシュロレーヌ、杏やキャベツのピロシキ、りんごのパイ、エクレア、マシュマロをチョコレートでコーティングしたお菓子などを頂きました。そしてさすがロシア。いくら付きのブリニ(ロシア風にはブリヌイと言うそうです)と本場のウォッカも頂き、どれも美味しく素敵な時間でした。
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ロシアのお菓子も教えていただきました。ぜひ、このコバルトシリーズのティーカップ&ソーサーを使って、ロシア風のお茶の時間を楽しんでみたいと思います。
【輸入元】
株式会社光守インターナショナル
東京都国分寺市泉町2丁目9番1号西国分寺ライフタワー1705
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※掲載情報は 2017/10/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フラワー&テーブルコーディネーター
鬼頭郁子
「旬を取り入れた花とテーブルの教室」は、少人数制のレッスンで着実に実力が向上すると、主婦からプロまで幅広く支持され、全国から生徒さんが通う。サロン主宰やスペシャリストを目指す方も多く、多数の教室主宰者を輩出、その育成やサポートにも力を入れる。教室運営のほか、トップブランドのコーディネートやプロモーションに関わるなど、多くの企業の花や食文化に関するセミナーをおこなっている。2014年、銀座5丁目にライフスタイルを彩るテーブルウェアなどの、セレクトショップ「イザベラ コンスタンチン」をオープン。著書も多数。