記事詳細
紹介している商品
現存する最古の醸造元で創る本みりん「九重櫻」
味醂(みりん)は日本でも代表的な調味料のひとつですね。その調味料をこだわることで料理がワンランクアップするのです。今回紹介する「九重櫻本みりん」は日本最古の醸造元で創られ、大正から昭和にかけての全国酒類品評会で、唯一最高の「名誉大賞」に輝いた一品です。国内外において数々の賞を受賞し、その名声は天下に知られています。味醂の元祖、三河みりんとして確固たる地位を築いているのです。
スーパーなどに行くと、味醂コーナーには「本みりん」と「みりん風調味料」と種類があります。値段もかなり違っていたりもします。本みりんは、原料にもち米、米麹、焼酎や醸造アルコールを使い、じっくり熟成して作られます。この熟成の間に糖類やアミノ酸などの旨み成分が作り出されるのです。みりん風味はというと、水飴などの糖類、米、米麹、うま味調味料をブレンドして作っています。
これだけでも本みりんは手間暇かけた調味料ということが言えます。この米、米麹、焼酎にしっかりとこだわり、選び抜いたものだけを使っているのが、九重櫻のみりんは良質の米にこだわり。芳醇な風味と旨みが凝縮された調味料なのです。そのまま飲んでも美味しいです!
こんなおいしい味醂だからこそ、私は「みりんレモン」に使用しました。
こだわり味醂で作る美味しい「みりんレモン」
みりんレモンとは、私が考案させていただいた万能調味料。
塩レモンは、漬け込んで1週間以上かかるところ、このみりんレモンは20~30分で出来上がり。すぐに使えるというのも嬉しいです。勿論保存も出来ますので大量に作って冷蔵庫に入れておいてください。(と言っても私は作って1週間以内に食べきってしまいます。)
7月に発行しました『柑橘料理の本』(オーバーラップ)に作り方を紹介していますが、磯辺焼きにのせて食べたり、焼き鳥に付けたり、そしてパスタに混ぜるだけでも驚きの美味しさに!!甘くないレモンジャム感覚で、トーストに塗ってもたっぷりレモンを食べることができ、レモンの旨みがしっかりと楽しめるものになっています。
今回の写真はバゲットにクリームチーズをぬって「みりんレモン」。レモンの皮のほのかな苦味と、レモンの酸味と旨み、そしてクリームチーズのコクとマッチして簡単なホームパーティーなどのおつまみにもなります。レモンを丸ごと楽しめる「みりんレモン」。是非、九重櫻+国産レモンで!お勧めです。
【みりんレモンレシピ】
1.レモン二個を縦二等分にし、細切りにする。
2.鍋に1、みりん150mlを加え強火で沸騰させたら弱火にしコトコトと20分程煮込む。
※途中かき混ぜながら。
※掲載情報は 2017/10/22 時点のものとなります。
- 9
キュレーター情報
料理研究家/オリーブオイルソムリエ
尾田衣子
ル・コルドンブルー東京校卒業。料理ディプロムを取得。 その後、イタリア・フィレツェに渡り、家庭料理を学ぶ。 現在、フランス・イタリア家庭料理ベースの簡単にできるおもてなし料理、オリーブオイル中心の食事ヘルスケア料理、食育を取り入れた親子教室を中心に杉並区(西荻窪)にて料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」を主宰。
また、外部講師を始めTV出演、雑誌・企業へのレシピ提供なども行う。著書に『あまったパンで魔法のレシピ』世界文化社。『うち飲み女子の友』ぶんか社。『家族がよろこぶ「スマイル弁当」』土屋出版 等
薬味食堂(朝日新聞出版)ねぎ、大葉、生姜……そして今、人気のパクチーなど、おなじみの薬味を使った組み合わせが絶妙な料理を豊富に紹介。「ただのせる」だけではない薬味ざんまいの絶品レシピが満載。
http://books.rakuten.co.jp/rb/14282970/