几帳面で実直な父が作りあげた渾身の菩提樹はちみつ

几帳面で実直な父が作りあげた渾身の菩提樹はちみつ

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菩提樹(シナノキ)は中国が原産の落葉高木で花期は6~7月。

花はハーブとしても利用され、その香りはバラやレモングラスに似ているとされています。

 

ブドウ糖が多く結晶しやすく、臭いが強いので昔はミツバチの餌にしていたとか……

勿体ない話です。

 

父が趣味で始めた養蜂を見ていいた娘さんが販売の手伝いをするようになってから、父娘で作った菩提樹はちみつが今年のコンテストで見事優秀賞を獲得しました。

几帳面で実直な父が作りあげた渾身の菩提樹はちみつ

巣枠からはみ出すほどにたっぷり溜まった宝石のような輝きを持つはちみつ。

それに綺麗なミツバチですね。

 

本来ミツバチは自分たちで作ったはちみつと花粉を食べて子育て、はちみつ作りなど様々な仕事をしていますが、ごく一部の養蜂家さんは薬を使ったり、古い巣枠*(六角形の巣が張られた板))を長年使っていたり、いつもミツバチを乱暴に扱いミツバチの機嫌が悪い、そのほか人工的な餌を多用する場合があるようです。

*古い巣枠はミツロウに混ぜた酵素、幼虫のくず、育児圏の排泄物、花粉、樹脂、花蜜などによって汚れていき、ミツバチは臭いの付いた慣れた巣枠を好んではちみつを蓄える。

(参考:ミツバチの世界 ユンゲン・タウツ著 丸野内棣訳)

 

これらの要素が重なると異質な味が混ざり雑味のある全体的につかみどころのない大味なはちみつになってしまいがち。

 

ところがこの菩提樹はちみつは、本当に手間暇かけて作っているため、雑味がなくとてもクリアな味わいになっています。

 

もちろん蜜源植物が農薬で汚染されていないことも大きな要因ですが。

 

今回、第3回ハニー・オブ・ザ・イヤーで国産部門で優秀賞を取った菩提樹はちみつはとにかくミツバチの健康を重視して安心で美味しいはちみつ作りをされています。

 

どうしてわかるのか?

 

それは手間をかけた養蜂の仕方がはちみつの味に出ているからです。

 

菩提樹の生クリームのようなコクと、菩提樹の木肌にある苦味、ミントのような清涼感。これらの要素がとてもクリアーではっきりとわかります。

 

こちらは岩手県の山に自生する菩提樹の花

几帳面で実直な父が作りあげた渾身の菩提樹はちみつ

下の写真で白くおおわれているところは糖度80%以上の完成したはちみつです。

几帳面で実直な父が作りあげた渾身の菩提樹はちみつ

綺麗ですね。ほこりや雑菌などが混入しないように採蜜専用の室内で、この白い蓋を切り取って洗濯機のような遠心分離器にかけ、非加熱で瓶に詰めて出来上がりです。

几帳面で実直な父が心がけていること

働き蜂は自然界では中心から外側に巣を作り、中心の暖かい所に育児圏、外側の温度が低い所に花粉・貯蜜圏を作る習性があります。

 

巣箱で言うと暖かい下の箱が育児圏、外気温を受けやすい温度が低い上の箱が貯蜜圏。(働き蜂は上に上に行く習性があるそうです)

 

一方、女王蜂はいつも幼児のいる育児圏に卵を産むので、下の箱にいることが多いものの、

巣箱の中を行き来している時に貯蔵室に入って卵を産んでしまうこともあります。

こうなると卵の混ざったはちみつになってしまいますし、巣板も汚れてしまいます。

そこで女王蜂が貯蜜圏に行かないような隙間のある板(隔(かく)王板(おうばん))を使っているそうです。

隔王板↓

几帳面で実直な父が作りあげた渾身の菩提樹はちみつ

左 隔王板不使用の巣板  右 隔王板使用の巣板

几帳面で実直な父が作りあげた渾身の菩提樹はちみつ

純度の高いはちみつを作るためのこだわり。

普通は知らないですよね。

ホームページでイラスト入りで書かれていますので参考まで。

https://www.sugamo-youhou.com/

 

色々な工夫をして美味しいはちみつを作る。几帳面で実直な父と全力で応援する娘のコンビネーションが素晴らしいはちみつを作り出しています。

薔薇とレモングラスの芳醇な香り、生クリームのように濃厚でしかも爽やかさを持つ国産菩提樹はちみつ。

 

是非お試しください。ただし、数に限りがあります。売り切れにならないようにお早めに。

紹介しているお店
巣鴨養蜂園

※掲載情報は 2017/09/28 時点のものとなります。

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キュレーター情報

平野のり子

日本はちみつマイスター協会代表理事

平野のり子

2009年日本初のはちみつ資格         
「特定非営利活動法人 はちみつマイスター養成講座」の本部講師として通信講座のテキスト作りやテイスティング講座・はちみつ美容講座などを開催。

以前から鬱があり、はちみつを食べる事ですっかり元気になる。

この経験をもとに、2012年「一般社団法人 日本はちみつマイスター協会」を立ち上げ、一つひとつのはちみつが持つ個性や特徴を引き出す食べ方や使い方をご紹介。   

主に通学講座、セミナー、テレビ、ラジオ、雑誌等ではちみつの素晴らしさを紹介。その他レシピ製作、企業セミナー、はちみつ専門店の社員教育等も行う。

毎年8月にはちみつづくしのイベント「はちみつフェスタ」を主催。
はちみつ好きには堪らないイベントとして定着。http://www.83m.info/event/2014-festa.html

また監修本、美肌になるための衣食住に使えるレシピ本「美肌メソッド」は河出書房から絶賛発売中。

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