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20年のロングセラーを経て、進化したこと
この缶をご存知の方も多いはず。さて、この２本は新旧の缶が並んでいるのですが、どちらが新作でしょうか？
正解は、右が『新・よなよなエール』です！
「え〜、どこが違うの？」と思ったあなたに、今回こっそり教えちゃいます。
表面のデザインの変更ポイントは2つ！1つ目は、月の黄色が明るく鮮やかになったこと。そして2つ目は麦畑の緑の色が明るくなっているのです。
なので、側面の月の黄色も鮮やかになりました。
後ろ姿はさらにガラリと変更！これまでは、香り豊かなこのビールを味わうための作法「かおり道」の極意を表記していましたが、『新・よなよなエール』では、ブランドの世界観である「飲みと自分の中に眠っているもう一人の自分になれる」というストーリーを表現したうずまきがデザインされています。
…と、いえいえ、進化したのは見た目だけではありません。中身も大きく変わりました！
原点に立ち返ることで目指す“クラフトビールの真ん中”
『よなよなエール』のビアスタイルはアメリカンペールエールです。ペールエールはもともとイギリス発祥のビアスタイルですが、アメリカで造られた新たなペールエールは、よりすっきりとした味わいとグレープフルーツのようなホップの香りが特長で、アメリカのクラフトビールの象徴的な存在です。
『よなよなエール』は、そんなアメリカンペールエールの最高峰を目指し、1997年に誕生しました。でも、当時から造りたい理想の姿はあってかなり完成度の高く出来ていたものの、実現するまでには至っておりませんでした。発売後もそれを実現するために国内外でヒアリングを重ね、それをテストとして実践。しかし失敗を重ね、でもそこから気づくことがあり、さらに実践し…と経験と時間を重ね、いよいよ2015年に理想のレシピの原型が完成しました。が、現行のビールの良さとの融合ができていないということで、さらに研究を重ね、いよいよ『新・よなよなエール』として今年2017年に登場したのです。
進化の違いは、まずビールの色の違い。『新・よなよなエール』の方がやや薄い色になっています。そして、グラスに鼻を近づけると香りの違いをはっきりと感じるとることができます。さあ、味は？と、まずはこれまでの『よなよなエール』を飲んでみると、グレープフルーツのような柑橘系のホップの香りとモルトのコクや甘みのバランスの良さで、間違いないおいしさです。次に『新・よなよなエール』を飲んでみると、さらにフレッシュなグレープフルーツやレモンのような鮮やかな柑橘系のホップ香から、爽やかな苦味による輪郭のあるモルトのコクといつまでも続くホップの余韻を楽しめて、とにかくフレッシュな清涼感と香りを楽しむことができ、味わいの進化を明らかに体感できます。
ちなみにその変化を実現したポイントは3つあるそうです。1つは、アロマホップを増量したこと。そして2つめはカスケードホップの香りを引き立てるために他の数品種のホップを少量にブレンドしたこと。そして3つめは発酵の速度をコントロールして香りとコクのバランスを調整したことです。
クラフトビールの真ん中を飲み干そう！
日本のビール市場は減少が続き、それは世界的にも同様な状況が見られています。しかしながらクラフトビールに関しては、アメリカを筆頭に世界でもブームがあちこちで起き、市場は右肩上がりが続いています。そして日本でもここ7年でも販売数量を伸ばし続け、とどまることを知りません。
『新・よなよなエール』は、「あたらしい味で、クラフトビールの真ん中」を目指しています。これは、人気高まるクラフトビールに興味があって色々飲んでみたい方々にまず飲んでもらいたいビールであり、すでに様々なクラフトビールを極めた人にも、立ち戻って安心して飲んでもらえるクオリティです。
つまりクラフトビールを楽しむなら、まずは“お先に『新よな』”飲み干しちゃうしかないですね！
『新よな』缶は現在順次売り場で切り替え中です。なので、新旧缶を両方ゲットして飲み比べられるのは、まさに今しかないチャンス！ ぜひ“味の進化”を皆さんも体験してみてください。
※掲載情報は 2017/09/17 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ビアジャーナリスト/パンコーディネーター
宮原佐研子
日本パンコーディネーター協会認定パンコーディネーター、日本ビアジャーナリスト協会所属ビアジャーナリストとして日本ビアジャーナリスト協会HP、雑誌『ビール王国』（ワイン王国）、世界22カ国158本のビールを紹介するe-MOOK『ビールがわかる本』（宝島社）、ビアエンタテインメントムック誌『ビアびより』（KADOKAWA）他執筆。『ビール王国』では、「コンビニ限定うんまいビア ペア」で、コンビニエンスストアで買えるビールとパンのペアリングを連載。日本パンコーディネーター協会主催の講座「ワインよりおすすめ？パンとビールのおいしい関係」でパンとビールのペアリング体験講座も実施。
