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龍聖くんは8月5日で5歳になりました。誕生日は鬼怒川温泉でキャンプ。翌日、旦那さんのお母さんの故郷、福島県南会津町を6年ぶりに訪れました。
南会津にある「旧南郷村」は日本有数の豪雪地帯。隣には山をはさんで新潟県があります。会津高原は標高が高いため、夏は湿気が少なく、カラッとしていて、朝晩の寒暖差が激しいので、おいしいお米や日本一とも言われるトマト「南郷トマト」の名産地として知られています。
美しいピンク色のヒメサユリの花。(6月~7月頃)
鮎釣りで有名な清流「伊南川」。
今回は、南会津の人々が愛する酒蔵「花泉酒造」の日本酒をご紹介させて頂きます。花泉酒造は蔵人をはじめ、社員全員が南会津南郷の人々。人の和を重んじながら、ほとんど手作業で行われる「花泉」のお酒は、今のように道路が整備され、流通が発達するまでは、冬の厚い雪に閉ざされて、外に出回ることがなく、地元だけで飲み続けられてきました。
「花泉酒造」で働く人々。旦那さんの従兄弟の芳直さんも花泉酒造で働いています。
100%会津産のお米、米麹、蔵の裏山に湧き出る「高清水」の水。伝統的な昔ながらの方法で、最後に、もち米を使って4回仕込みを行う「もち米四段仕込み」(通常は三段仕込みがほとんどで、全銘柄、もち米四段仕込みしているのは全国でも花泉酒造だけ)が特徴です。
林野庁認定「水源の森百選」に選ばれた森の名水「高清水」。超軟水。「高清水自然公園」の中に源泉はあります。
「何秒、手を入れていられるかな?」、「いち、にい、さん、しい、……じゅう!!痛い、つめたーい」
全量自家精米。玄米で仕入れた米を丁寧に削ります。精米で出たぬかは、南郷トマトの肥料や牛の飼料、酒米の肥料などに再利用されています。
昔ながらの和釜と甑(こしき)。外側は硬く、内側は柔らかくなるよう米を蒸してゆきます。
蒸米に麹菌をはぜ込ませ、およそ二日間かけて麹が完成します。
小さなタンクに酒母をうつし、水、麹、蒸米をあわせます。
蒸したもち米を熱いまま仕込む伝統のもち米四段仕込み。
しぼりたての原酒。
【写真:左「雪中貯蔵酒」アルコール分18度】
食事がより一層おいしくなるお酒。3つのお酒の中で最も甘みを感じました。毎晩、ご飯の時に一杯、飲むのですが、開封して数日経った方が旨味が増して、びっくりする位まろやかな味になります。
(南郷地域内の特約店のみ限定販売)
【写真中央「花泉」辛口本醸造 一回火入れ アルコール分15度】
こちらは冷やして飲むのが◎。この時期にぴったりなお酒。辛口なのに、辛く感じない、マイルドな。後味の余韻がしばらく続きます。
【写真右端「だぢゅーロ万 純米吟醸二回火入れ」 アルコール分16度】
だぢゅーは南会津地方の方言で「そうでしょう、そうでしょう」。「うんめぇだちゅ~?」→「おいしいお酒でしょう?」。
旨味があって、口に含むとふわっといい香りがして、すいすい飲めてしまいます。私は冷蔵庫で冷やして飲むか、氷をいれて飲むのが好きです。
「私は南会津へいった時にお土産で頂いたりしていましたが、遠方の人が買いたい時はどうしたら良いですか?」と聞いてみたところ、花泉酒造で通信販売は行っていないそうです。
「ご不便をおかけして申し訳ありませんが、facebookをクリックして頂くと販売店の一覧が出て参りますので、そちらからご購入ください。もしくは会社までお電話頂けましたら、お近くの特約店を
ご案内させて頂きます」と広報の染谷さんよりお答え頂きました。これから新米の収穫が始まって、新酒作りが秋からはじまります。
花泉酒造の人々があたたかく家族のように迎えてくれるので、花泉のお酒をより一層、好きになりました。また家族で来年も訪れたいと思います。
花泉酒造
郵便番号:〒967ー0631
住所:福島県南会津町界字中田646-1
TEL:0241-73-2029
FAX:0241-73-2566
特約販売店:https://www.facebook.com/hanaizumi.roman/
※掲載情報は 2017/08/29 時点のものとなります。
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キュレーター情報
北鎌倉 天使のパン・ケーキ Gateau d'ange
宇佐美総子
俳優・MC/ライフスタイルアドバイザー
化学調味料や食品添加物を使わない
地球とからだに優しい食べものを選んでいます。
次世代へ美しい地球をバトンできるように、
頑張っている生産者をこれからも応援してゆきたいです。
化粧品モデル。「月刊Diver」「山と渓谷」モデルとして国内、海外の海に潜り、3000m級の山々に親しむ。
舞踏家、俳優としても多くの舞台に出演。
「EXPO愛地球博2005」「エコプロダクツ展」
「アースデイ」「アースピースフェスティバル」司会者として
長年、環境問題、平和問題にも関わる。
2005年。結婚直後に夫がレース事故で寝たきりとなり、
リハビリとして自宅でパン・ケーキ作りをはじめる。
食べる人を思い浮かべながら多以良 泉己が
一度にひとり分だけを手作りするパンやケーキは
「天使のパン・ケーキ」と呼ばれるようになり、
待ち時間が14年待ちとなっても注文が後を絶たない。
2012年。41歳の時に男の子を出産。
北鎌倉の自宅で夫のサポート&子育てをしながら、
全国各地で講演活動を行っている。
著書『幸せをはこぶ天使のパン』(主婦と生活社)