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ハンガリーの国宝といわれるマンガリッツァ豚が国産で
国内でも銘柄豚が当たり前になってきましたが、海外の有名銘柄豚の中でもトップクラスでプレミアムなのが、マンガリッツァ豚。ハンガリーの在来種で、国宝に認定されています。一時は頭数が激減し、絶滅の危機にもあったそう。写真をご覧になったことのある方はご存知かと思いますが、私たちが一般的に想像する豚とは全く異なる風貌をしています。
巻き毛がくるくると、豚界のプードルのようなモコモコの姿で、ウーリーピッグとも呼ばれるとか。毛色は白っぽいクリーム色のブロンド、ブラック、レッド、スワローベリーなどいろいろな毛色がいるようです。そして肉もまた、他の豚種とはだいぶ異なります。寒いハンガリーの豚らしく、脂身が分厚く、赤身は牛肉並みの赤身でしっとりとやわらか。一時だいぶ話題になったので、レストランでローストなどを召し上がった方もいらっしゃるでしょう。
そんな希少豚なので、肉も加工品も輸入で当たり前、と思っていたら、なんと国産の加工品が登場していました。なんでも妊婦さんのマンガリッツァ豚と雄豚を輸入し、国内で繁殖し、育てているのだとか。写真はその宮城の牧場のマンガリッツァです。そしてある程度頭数も増えたので、加工品も作れるようになったと、メーカーの方から教えていただきました。
そしてそのベーコン、見た感じは脂身が多く、赤身の色が濃い!というところが違いといえばいえるのですが、焼いて食べてみたらびっくり。脂身の甘さと口どけの良さといったら、ちょっとほかの豚のベーコンとは全く異なる味です。しかも、その脂感が全然脂っぽくないのです。脂はさらっとしていて、脂身の組織が違うのでしょうか、脂がでてうんと縮んでしまうというよりは、ちゃんとそのまま形が残るくらい脂身なんです。
ベーコンのほか、コッホサラミも食べてみました。こちらもやはり、脂のおいしさがずぬけています。そのほか、ショルダーハム、そとももハム、ロースハムもあるのですが、何しろまだまだ頭数が少ないので、どの製品もいつもある、というわけにはいかないそう。見つけたら、即買いです!!
※掲載情報は 2017/07/18 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家、編集者、コーディネイター
久保香菜子
高校生のころから京料理のお店で懐石料理を学び、同志社大学卒業後、辻調理師専門学校へ。調理師免許、フグ調理免許を取得。卒業後、出版社を経てフリーに。料理家として30冊を超える著書があるほか、レストラン、食品のメニュー開発、テーブルコーディネイト、編集など、料理分野さまざまなフィールドで活躍。サロン形式の料理教室も主宰している。