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日本人に不足しがちな栄養素がいっぱい詰まったチアシード
チアシードは2年位前にハリウッドセレブなども愛用していると注目されたスーパーフードです。
注目の栄養成分は、オメガ3系の多価不飽和脂肪酸のひとつであるアルファ-リノレン酸。体内で生成されないので食物から摂取しなければならないため、必須脂肪酸と言われています。アルファ-リノレン酸はアレルギーの発症を抑えたり、コレステロール値を下げたり、脳を活性化させるなどの効果が期待できます。(※1)
また カルシウムや鉄などのミネラルや食物繊維が豊富で、これらはいずれも日本人が不足しがちな栄養素です。
水で戻すとジュレ状に膨らむチアシード。
スムージーやヨーグルトに混ぜたり、ジュレ状になるのを利用して料理に活用したりできますが、逆にジュレになるので食べにくいと思っていた人もいらっしゃったのではないでしょうか。
進化系チアシード、ローストチア
その名の通り、ローストチアはチアシードを焙煎したもの。ローストしたことで香ばしい風味のチアシードを楽しむことができます。
熱に弱いと言われているチアシードですが、焙煎してもオメガ3系脂肪酸や食物繊維、ミネラルなどの栄養素はほぼそのまま。(※2)
水に入れてもローストチアはほとんど膨張しませんので「炒り胡麻」の感覚でお料理のちょい足しをすることができます。チアシード自体は無味無臭で、食材の味の邪魔はしなかったのですが、ちょっと味気なく物足りない……と感じていた人からすると、この香ばしさはすごく嬉しい!
そして水分を含むとドロドロになるのがちょっと嫌だったよね……という方には水分を吸着しても膨らみにくいローストチアは様々なお料理にも合うので、食べ方の可能性が広がります。まさに進化系チアシード!
例えば、ごはんにかけたり、サラダなどにかけたり。
ひき肉などの料理に混ぜ込んだり、トッピングしてもいいですよね。香ばしさや食感がお料理のアクセントになります。
袋も小さくチャック付きのため、持ち歩くのも便利。
外食でごはんにパラパラ、サラダにパラパラ……という感じで手軽に栄養価アップできちゃうのがうれしいです。
進化系チアシード、是非お試しくださいませ。
※1参照元:知識ゼロからの健康オイル 井上浩義著 幻冬舎
※2 株式会社ラティーナ 分析値
チアシード
エネルギー(kcal):520
たんぱく質(g):20.6
脂質(g):31.9
炭水化物(g):37.5
食物繊維(g):30.1
n-3系不飽和脂肪酸(g):17.0
鉄(mg):8.51
カルシウム(mg):577
カリウム(mg):771
ローストチア
エネルギー(kcal):554
たんぱく質(g):21.6
脂質(g):35.1
炭水化物(g):37.8
食物繊維(g):32.8
n-3系不飽和脂肪酸(g):18.8
鉄(mg):7.51
カルシウム(mg):488
カリウム(mg):782
※掲載情報は 2017/07/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
管理栄養士・料理家
柴田真希
㈱エミッシュ代表取締役。Love Table Labo.代表。
1981年、東京生まれ
女子栄養大学短期大学部卒業後、給食管理、栄養カウンセリング、食品の企画・開発・営業などの業務に携わり、独立。
27年間悩み続けた便秘を3日で治した「雑穀」や「米食の素晴らしさ」を広めるべく、雑穀のブランド「美穀小町」を立ち上げる。
現在はお料理コーナーの番組出演をはじめ、各種出版・WEB媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メーカーのコンサルティングや飲食店のメニュー開発やプロデュースなどを手がける。
「私は「炭水化物」を食べてキレイにやせました。」「ココナッツオイル使いこなし事典」(ともに世界文化社)、「はじめての酵素玄米」(キラジェンヌ)、「乳酸発酵キャベツ 健康生活」(日本文芸社)、「やっぱり、塩レモン!魔法の調味料で作る絶品レシピ」(河出書房新社)、「しっかりごはんとシンプルおかず おなかやせ定食」(主婦の友社)、「女子栄養大学の雑穀レシピ」(PHP出版)、「簡単! 美腸レシピ」 (エイムック)などを出版。