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存分に鹿児島を満喫することができる城山観光ホテル。訪れる度に新たな発見がある中で、最近リニューアルされた客室も鹿児島を感じられる印象深いものだ。ズバリ、大島紬をイメージしたデザインの客室。大島紬といえば、鹿児島県の代表的な特産品のひとつとして知られているが、本場大島紬を使ったタペストリーやそのモチーフ(龍郷柄/たつごうがら)を活かした絨毯が用いられている。
デザインだけではない。家具のスリム化をはじめ、バスルームはバスタブからシャワーブースへ刷新され、空間有効活用へのトライが見られる。メイクアップにうれしいミラーのLED照明導入など、人気ホテルの条件ともいえる女性目線の意識も感じる秀逸なリニューアルだ。鹿児島郷土の文化や雰囲気を存分に味わえる快適客室は、城山観光ホテルならではといえる。
城山観光ホテルのテイクアウトグルメも鹿児島の風を感じる逸品揃い。一世を風靡したと言っても過言ではない知覧茶ジャムは記憶に新しいが、鹿児島といえばやはりさつま揚げのメッカであり、城山観光ホテルでも各種取りそろえられている。職人が毎日手作りする特製さつま揚げであるが、今回紹介したいのは初登場となる“納豆さつま揚げ”だ。
納豆さつま揚げは、7 月 10 日(月)の“納豆の日”に向けて発売、2017 年 7 月 5 日(水)~23 日(日)期間限定の販売となる。さつま揚げの中に刻み納豆がたっぷり入った必食の一品で、納豆と相性ピッタリなネギ・ニラ・柚子・梅・ラー油・明太子の 6 種類の味が用意されている。
ネギは納豆との相性抜群、柚子や梅味は暑い季節におススメ、ラー油はピリッとした後味を楽しめ、明太子は焼いて風味豊かな味に仕上げられている。納豆は、鹿児島で60年来作り続けている老舗納豆メーカーしか屋の「福ユタカ納豆」。厳選した九州産フクユタカ大豆を使用した納豆は豆味がしっかりし旨味も強く、さつま揚げの中に入れても風味が損なわれない。
納豆の旨味がたっぷりと味わえるさつま揚げ。鹿児島郷土の文化を伝えるホテルの知恵と工夫がつまった、暑い季節を乗り切るスタミナたっぷりの逸品だ。
※掲載情報は 2017/07/07 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ホテル評論家 旅行作家
瀧澤信秋
ホテル評論家、旅行作家。All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会会員。日本を代表するホテル評論家として、利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などへの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また、旅行作家としても旅のエッセイなど多数発表、ファンも多い。2014年は365日毎日異なるホテルへチェックインし続ける365日365ホテルを実践中。「365日365ホテル 上」(マガジンハウス)として上半期のホテル旅の記録をホテルガイドも兼ねて上梓した。著書に「ホテルに騙されるな!プロが教える絶対失敗しない選び方」(光文社新書)などがある。