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新宿・小滝橋で出会った、感動的な美味しさ
今回、紹介する逸品は、妻が通勤で通る通勤路で偶然見つけたというパン屋で購入したパンが感動的に美味しかったので、あたらめて購入したらやっぱり美味しいミルクフィセルというパンを紹介したいと思います。
それを販売するのは、今年のはじめに新宿・小滝橋にオープンしたパン屋「ticopain(ティコパン)」。
あの名門「シェ・リュイ」でチーフを務めた後、渡仏し、「le Grenier a Pain(ル・グルニエ・ア・パン)にて、パリ・バゲットコンクールの2010年、2015年の優勝者、ジブリル・ボディアン氏に師事。帰国後、ル・グルニエ・ア・パン 麹町本店のシェフ、ル・グルニエ・ア・パン アトレ恵比寿店のオープニング・シェフを務めた中島佐知子シェフ。そして、同じく「シェ・リュイ」チーフを務めた夫の中島直樹店主によって営まれている小さなパン屋さんです。
ティコパンでは、国産小麦のみ、化学的な添加物を使わないパン作りを行っています。マーガリンや漂白剤入りのドライフルーツなども使用せず、純粋なバターとオーガニックの輸入ドライフルーツや、旬の食材を自店で加工した自家製のドライフルーツを使ってパンを作り上げています。
そんなティコパンの数ある美味しいパンの中で、特に私が感動したのが小さいフィセル(バゲット)の間にミルククリームを挟んだ「ミルクフィセル」というパン。
さすがフランスパンを名物とするシェ・リュイでチーフを務めた二人が作るフィセルだけあって最高の逸品。この値段で提供されるのに驚かされます。外はカリッカリッと魅惑の食感。中は深みのあるミルクの味わいが強いクリームの美味しさが溢れます。これはパンというより、スイーツ・パンですね。
これが今回、購入したお店のおすすめパン3点。
抹茶パン・オレは製菓、製パン用の加工用抹茶パウダーではなく、茶道などで使われる上質な抹茶をそのまま使っています。粉が生地の水分と抹茶をふくみ、薄い緑茶色に染まっています。
中島さんは「抹茶のパンを作っていて、お茶その物の色が外にも出てくるのは初めて見ました。サイズを小さめにする事で、価格もお手頃になっていると思います」と語ってくれた。
ティコパンのクロックムッシュは、側面までブロックから下ろしたてのグリエールチーズをタップリ使っています。ベーコンとマッシュルームが最高の相性でした。
意外な土地にハイレベルなパン屋が出現と驚きましたが、それにはこのお手ごろ価格を実現するため、家賃の高騰していない地区である小滝橋でパン屋をオープンさせ、美味しいパンを手が届きやすくするという企業努力を行っているからなんだそう。これは私たちが買いに行くだけの価値のあるパン屋だと太鼓判を押します!
※掲載情報は 2017/07/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フリーライター
高柳淳
普段はカルチャー誌やWEB媒体などを中心に執筆活動を展開。2015年の夏には福岡市が編集するニュースサイト「#FUKUOKA」の企画で1ヶ月ほど福岡へ滞在し、現地の美味しいグルメをガッツリと満喫してきました。好評につき第二弾も企画された「福岡ガチ検証生活」の初代体験者であることが自慢です!
http://hash.city.fukuoka.lg.jp/ijyu/index
趣味は妻との食べ歩き。美味しいお店があると聞きつければ、各地都内一目散、マジで意気込み部隊が出動します。ジャンルは和食から洋食、エスニックからラーメンと幅広く押さえていますが、最終的には毎日食べても飽きない素朴なものに落ち着いた感があり。
これまで自腹で相当額つぎ込んで得ることのできたグルメ情報から「本物」だけを厳選してお伝えしていきたいと思います!
あ、そういえば、群馬県出身ですが、中学・高校時代には東京まで新幹線通学をするレアな子としてNHKに取材された過去も持っていました!(笑)。