世界一刺激的な街ニューヨークから、「美味しい」手土産選りすぐり第三弾。 ラストを飾るのは、「Junior’s (ジュニアーズ) のチーズケーキ」。

ニューヨークを代表するスイーツとして有名なチーズケーキ。こちらに来たからには、本場の 人気ニューヨークチーズケーキを一度は食べたい！！と意気込んでいたところ、居候先！！の友人宅で朝から出てきたのが、ジュニアーズの食べきりサイズのチーズケーキ。（Original New York Plain Little Fellas)

至るところのスーパーマーケットにおいて400円前後で購入できるそうで、アメリカ人のご主人の大好物だそうです。

ジュニアーズのシンボル、オレンジとホワイトのストライプのパッケージはとてもかわいらしい！ケーキの見た目は至ってシンプルですが、真っ白でなめらか、見るからにクリーミーなチーズケーキに期待が高まります。重量感も半端ない！！

朝ごはんには少々重いかなと思いきや、これがまた一口食べたら止まらない。濃厚でまろやかな口当たり。期待以上のクリーミーさに朝から至福のひと時。

日本のチーズケーキに慣れている人が食べると、その濃厚さに少し驚いてしまうほどですが、スプーンですくって食べる甘いクリームチーズの濃厚デザートといった方がイメージしやすいかもしれません。

ジュニアーズは1950年にニューヨークのローゼンファミリーによって作られた元祖ニューヨークスタイルのチーズケーキのお店。タイムズスクエアやグランドセントラル等、観光の途中で立ち寄ることができる便利な場所にも支店が多数あるのですが、本店はブルックリンのフラットブッシュ。

やはり今も昔も変わらずブルックリンは流行の発信地だったのですね。

移民の街ニューヨーク。居住地域が人種ごとに分かれているのは珍しくないようですが、フラットブッシュはアフリカ系とジューイッシュ（ユダヤ系）に二分された街。そんな街でなぜ「元祖ニューヨークスタイル」のチーズケーキが誕生したのか……。実はチーズケーキは元々ユダヤ料理のお菓子として食べられていて、そのレシピをアメリカに移住したジューイッシュ（ユダヤ人）が広めたとされています。

そのレシピをアメリカ風に改良したのが後に「ニューヨークチーズケーキ」となったわけですね。

日本でも明治屋をはじめとした、輸入食材を取り扱っているスーパーマーケットや通販などでジュニアーズのチーズケーキをお買い求め頂くことができます。

実店舗では“our famous No.1 original cheesecake”(名前がとっても長いですが、こちらがジュニアーズ元祖のチーズケーキです。）が定番の大人気で、ホールケーキでお買い求めの方も多数いらっしゃるようです。そちらの真ん中の部分だけをくりぬいたようなテイストなのが、私の頂いた“Little Fellas”。ホールケーキですと、焼き目や火加減の問題で外側に向かうにつれてしっかりした生地になるようですが、私は“Little Fellas” のまろやかな口当たりが忘れられない。ぜひお試し頂けたらと思います。

また実際にブルックリンの本店へ行かれてみるのもいいのではないでしょうか。独特な服装や髪型、厳しい規律の中で生活するユダヤ教の方達から生まれたチーズケーキ。そして実店舗ではユダヤ教の厳しい規律に合格した食べ物、コーシャーフードと呼ばれるメニューも多数。日本でも馴染みのあるベーグルもその一つです。

美味しいケーキを食べるというだけでなく、その地に長く住む人々の歴史や背景も感じながら、五感で楽しむというのも、大人ならではの遊び方なのではないかと思います。

ニューヨークからお届けした、女心をくすぐる「美味しい」手土産3選。いかがでしたでしょうか？おすすめのスイーツで皆様にほんの少し旅気分をお届けできたなら幸いです。次回もお楽しみに！