地元のみぞ知る? 香川「白栄堂」の、和菓子と洋菓子の融合的な「観音寺饅頭」

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香川・観音寺は、かんのんじじゃなく、かんおんじ

地元のみぞ知る? 香川「白栄堂」の、和菓子と洋菓子の融合的な「観音寺饅頭」

四国は香川の名物グルメと言えば、讃岐うどんや骨付鳥が有名ですが、スイーツ、特に和菓子も通の間では評判です。全国区の知名度を誇るのは「灸まん」ですが、ちょっと全国区すぎるかな?と。ならば、ippin的に僕がご紹介したいのは「観音寺饅頭」です。浅草寺をはじめとする観音様が「かんのんさま」というだけあり、観音と聞くと「かんのん」と思いがちですが、香川県には観音寺市があり、読み方は「かんおんじし」です。地理的には香川県の西端で、愛媛県との境。807年(大同2年)に空海が神宮寺に聖観世音菩薩を安置してから、観音寺と呼ばれるようになったという、歴史ある地です。その観音寺市にある和菓子店が「白栄堂」。1902年創業なので、もう100年以上続く老舗の菓子店です。

バター入りのスポンジと白あんの風味がベストマッチ

地元のみぞ知る? 香川「白栄堂」の、和菓子と洋菓子の融合的な「観音寺饅頭」

こちらの名物が「観音寺饅頭」、略して「かんまん」と呼ばれて、地元で長年親しまれている商品。本店など市内でしか購入できないのです。というのは、防腐剤などを使用していないので、日持ちがしないのですね。なので「食の安全とか、品質を守るために、目の届く範囲内でしか販売しない」という真面目さが光ります。「饅頭」と聞くと和菓子のそれを想像するかもしれませんが、こちらはカステラのような感じ。スポンジにバターが練りこまれているので、しっとり&コクのある甘さが。そして、中は白あんで、これまたしっとりなめらか。和菓子と洋菓子が融合したような味わいというか、歴史と現在がタッグを組んだようというか、「観音寺饅頭」でしか味わえない美味しさが広がります。銭形印の刻印も押された堂々とした雰囲気もまた、魅力です。

 

住所:観音寺市観音寺町甲1125番地7 

TEL:0875-25-3888

観音寺饅頭

白栄堂 住所:観音寺市観音寺町甲1125番地7

※掲載情報は 2017/06/23 時点のものとなります。

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キュレーター情報

はんつ遠藤

フードジャーナリスト

はんつ遠藤

東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。

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