昔も今も、大都会大江戸・東京は、多くの人やモノ、情報が集まる人々の憧れの地。そんな刺激溢れる街、東京には毎年多くの人が移住してきます。一方で、家族や友人は帰省ごとに垢ぬけて帰ってくる彼らを楽しみにしています。もちろん、彼らが買って帰ってくる斬新なお土産にも期待しながら。どんなものでもある東京だからこそ、心の込めた手土産を買って帰りたい、そう思う人におすすめする、帰省時におすすめの東京土産を紹介します。

明治初期の創業以来、六代にわたって伝統のえびせんをつくり続ける老舗煎餅店「進世堂」。
江戸みやげと呼ばれるえびせんは、多くの著名人から大切な人へのおもたせとして愛される逸品です。素材へのこだわりは並々ではなく、新潟にある自社の棚田で採れたもち米をはじめとし、愛知県知多産のあかえび、秘伝配合のなたね油と太白胡麻油、など全てが一級品です。独特の香ばしさとほどよい塩気、サクッとした軽さは多くの人を今昔ひきつける銘菓です。

食事がある程度進んだら、甘党ならデザートは何かと期待をし始めます。一方で甘いものには興味がない酒党は軽いつまみでちびちび飲んでいたいと考えているところ。相反する両者の心をがっちりつかめるのが、銀座にある「レゾルカ」のゴルゴンゾーラチーズケーキです。くるみ入りクランブルとイタリア・マルタ産の塩を散らしたチーズケーキは、控えめな甘さと異なる食感を楽しめます。そこへ、約1,000種類のハーブと花の蜜によって出来るはちみつをトロリ。お酒のあてには濃厚なチーズを、デザートにはハチミツ掛けをどうぞ。

清澄白河に2016年にオープンした「EN VEDETTE（アンヴデット）」は、フランス語で「主役」という意味。お誕生日やハレの日の主役になるスイーツを作りたいというオーナーシェフ森さんの想いが詰まったお店です。「テリーヌショコラ」は、濃厚なカカオのテリーヌに、マシュマロとナッツを散りばめたもの。チョコレートのほろ苦さとナッツの香ばしさ、マシュマロのねっとりとした甘さは食事代わりになるほどずっしりと食べごたえのあるもの。東京やパリで修行を重ねた森シェフ自慢の逸品です。

良質なバターや塩などで有名なフランス・ブルターニュ地方。新宿小田急にあるビズキュイテリエ「ブルトンヌ」はブルターニュの焼き菓子を楽しめるショップとして人気を博しています。人気ナンバーワンは、６種のクッキーをアソートにした「ブルターニュ　クッキーアソルティ」。小麦の風味とナッツの香ばしさを引き出したプティ・サブレや、芳醇なラム酒の香りが広がるサブレ・ラムレザンはいずれも、濃厚なバターとしっかりとした歯ごたえを感じられます。小ぶりでお洒落な缶にもヨーロッパのセンスを感じます。

「カラダの内側からキレイと元気を作る」がコンセプトのグラノーラ専門店『GLABAR』は、静岡の人気カフェ「ブロンクスチェア」と、創業70年の老舗豆菓子店「豆豊」が共同開発したお店です。ビタミンたっぷりの豆を使ったグラノーラやハニーナッツが人気ですが、手土産におすすめは「酒粕アーモンド」。静岡の地酒「萩錦」の酒粕を使用しており、日本酒と相性抜群の酒粕風味のナッツです。一度買って行くと必ずリピートをお願いされるようになるという一品。お父さんのお土産は毎回これに決まりですね。

スペイン最優秀パティシエ、カルレス・マンペルのスイーツがついに日本でも楽しめると、表参道店オープン時に話題をさらった「ブボバルセロナ」。代表作「シャビーナ」は、パティシエの世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で世界一のチョコレートケーキを受賞した作品です。つやつやのチョコレートコーティングをカットすると、バニラシロップがしみたスポンジ生地と、なめらかなチョコレートムースが。そこへザクザクしたアクセントを与えてくれるのは、クローブやシナモンなどのスパイスがきいたオリーブオイル生地。バルセロナらしいシックで鮮やかな色使いのパッケージなど、全てが洗練されたスイーツは東京らしさを感じてもらえるはず。

アパレルだけでなく、雑貨やカフェなどあらゆる方面で活動するパリ発の人気ブランド「MAISON KITSUNE(メゾンキツネ)」。南青山にカフェでは、ブランド名を表すキツネ型のクッキーが発売されています。小麦粉と砂糖、バターに卵、塩とベーキングパウダーという素材だけを使ったクッキーは、MAISON KITSUNEの洋服同様、シンプルで上質な味わいです。監修はお菓子研究家のいがらしろみ氏。洋服やお洒落が好きな友人なら絶対に喜ぶ東京ならではの手土産です。