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海を越えて愛される味
いつもイギリスの逸品を中心に紹介していますので、たまにはイギリス人が喜ぶお土産を紹介したいと思います。僕がイギリスに帰国する時、いつも家族や友人が喜ぶものがないかと考えながら、デパ地下をうろうろします。今まで、イギリスに帰るたびにお土産を持って帰っているので、喜んでくれるもの、喜んでもらえないもののデータを蓄積しています。イギリス人へのお土産で喜んでもらうためには、まずパッケージがかっこいい事が重要です。特に「和」を取り入れたものはとっても喜ばれます。缶であればコレクションできるのでなおさらです。次に、当然の事ながら味つけ。今までの経験では、甘いものよりしょっぱいものの方が喜ばれました。ビールのおつまみになればもっと喜ばれます!
そのどちらも満たす、今まで家族や友人に大絶賛だったのが坂角総本舖の「ゆかり」でした。まずエビの絵が描かれたパッケージがスタンダードなものですが、その他に大名が描かれたもの、ゴージャスな和のデザインのものとさまざまあります。
そして、その味は、サクっとした歯ごたえに、どこを食べても濃厚なエビの味わいがします。ウェブサイトを見てみましたが、仕入れから製法までとことんこだわっているところを見ると、その味に納得です。イギリスにも、日本のマーケットがあり、せんべいが販売されていますが、そのクオリティーは天と地ほど違います。友人もビールが進むと大絶賛でした。僕の母は、ジントニックが大好きですが、ゆかりはジントニックとも相性バツグンと、満面の笑みを浮かべてくれました。
イギリスに誰かを尋ねる事があれば、是非「ゆかり」を持って行ってみてください。ひとつだけアドバイスすると、せんべいを持って行くとしても、イギリス人は甘いせんべいがあまり得意ではないので、やっぱり「ゆかり」が間違いないと思います。
※掲載情報は 2017/05/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
「SWAN&LION」オーナー
イアンギビンス
イギリス西部の街ブリストル生まれ。10代の頃、母親の影響から料理に関心を持つ。ロンドンで弁護士として働いたのちオーストラリアへ移住。オーストラリアで自家製の果実や野菜の保存術に目覚め、イングリッシュ・チャツネやピクルスやジャム作りを始める。仕事で来日した日本で、日本料理の奥深さや食材のクオリティーの高さを実感し、2015年に日本の食材を使って英国伝統のミートパイをはじめ日本ではなかなか味わえないスイーツを中心に販売し、ケータリングも行う「SWAN&LION」を市ヶ谷にオープン。イギリスの伝統を継承しながらも、日本のテイストを取り入れていくスタイルが評判となり、多数のメディアでも取り上げられる。