健康ブームにのり発酵食品が注目を集めるなか、最近、酒粕の良さも見直されているようです。ところで、ズバリ酒粕とはなにかご存じでしょうか。日本酒は、言うまでもなくお米からできていますが、その製造過程で、蒸したお米と米糀で仕込んでできる醪（もろみ）を圧縮した後に残る白い固形物が、酒粕です。この酒粕には、ビタミンＢ2やペプチド、たんぱく質、食物繊維なども豊富にあると言われており、栄養価も高いのも魅力。ぜひ日常にとりいれたいですね！お酒の種類によって、できる酒粕の味わいや香りもさまざま。そこで、おすすめの酒粕をセレクトしてみました。酒粕デビューの方や、おいしい酒粕を探している方はぜひ参考にしてみてくださいね。

岐阜県飛騨高山にある平田酒造は創業明治28年の蔵元。趣のある建物からも長い歴史を感じることが出来ます。こちらで作っている飛騨の華の酒粕のご紹介です。フルーティですっきりした酒粕でつくる甘酒は絶品だそうです。地元の酒造好適米「ひだほまれ」を使用し、淡麗辛口な日本酒に仕上げられた「飛騨の華」と同様に、酒粕から仕立てた甘酒も、とってもすっきりとした味わいでフルーティだそう。酒造めぐりも楽しいこの地域。訪れた際はぜひ、酒粕をご購入されてみてはいかがでしょうか。

株式会社　平田酒造場
住所：岐阜県高山市上二之町４３番地
電話：0577-32-0352

全国にファンも多い、愛知県・山忠本家酒造の日本酒「義侠」の酒粕です。山田錦の白さが印象的で、さらさらの水溶けのよい酒粕だそう。こちら酒粕で美味しい甘酒をつくることができるそうです。山田錦は酒造好適米の中でも最高峰のひとつとされており、その中でも義侠は特に、兵庫県東条特A地区の山田錦を100％使用して全量純米仕込みにこだわって作られています。そんな特別なお酒、義侠と一緒に酒粕も愉しんでみるのも一興かもしれませんね。

山忠本家酒造（株）
住所：愛知県愛西市日置町1813
電話： 0567-28-2247"

千葉県香取市の寺田本家の「醍醐のしずく」は、どぶろく仕込みという鎌倉時代の仕込みにより作られた甘酸っぱいお酒です。そのお酒からできた酒粕は酸味も感じられ、調理に使えば料理に深いコクを与えます。酒粕パンやトーストにぬってカリカリに焼いたり、グラタンのソースにいれたり、ディップにしたりと、ホームページにこちらの商品を使ったレシピがたくさん掲載されているので、手軽にお料理にとりいれることができます。酒粕の使い方がイマイチわからないという方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

株式会社　寺田本家
住所：千葉県香取郡神崎町神崎本宿1964
電話：0478-72-2221

日本酒に一大旋風を巻きおこし、海外も含めいまもなお人気の旭酒造の獺祭からできた酒粕です。粕汁や甘酒はもちろん、香りがよいので、スイーツにアレンジしても相性がよいとのことです。クラッカーにすればおつまみとしても美味しくいただけるそうです。人気のお酒の酒粕ならば、ワンランク上のおもてなしができそう。海外でも大人気のお酒のため、日本酒ファンの外国人にもよろこばれることでしょう。旭酒造さんのオンラインショップでは、獺祭の酒粕で作った石鹸やケーキも購入可能です。日本酒がお好きな方へのギフトにもおすすめです。

旭酒造株式会社
住所：山口県岩国市周東町獺越2167-4｜
電話：0827-86-0120

便利なパウチが使いやすそうなこちらの酒粕は、350年以上の歴史を持つ兵庫県西宮市の白鹿酒造の商品です。やわらかなペースト状で、チューブのように絞り出して使えます。そのため、冷蔵庫でも場所をとらず開栓後も鮮度を保ったまま保存することができます。また、ちょこっと使いでも、手を汚さずに気軽に日々の料理のなかで利用しやすいのも魅力的です。銘酒『黒松白鹿』の吟醸酒粕の味わいと香りが素晴らしいそうです。ねっとりとしながらもなめらかでとけやすいため、酒粕初心者にも使いやすいのではないでしょうか。

辰馬本家酒造株式会社
住所：兵庫県西宮市建石町2番10号
電話：0798-32-2791