暖かくなってきたらつい手が伸びてしまうのが水菓子です。ツルンとしたのど越しは、食欲がない日や体調がすぐれない日にあると嬉しいもの。フルーツがたっぷり入ったゼリーは、ビタミンが豊富でおいしいだけでなく、栄養的にもおすすめです。そこで今回はちょっと高級なフルーツゼリーをご紹介。自分ではなかなか手が出しにくいものだからこそ、大事な人のもとに手土産として持参したいですよね。しっかりと化粧箱にはいったものなら、ゼリーとはいえカジュアルなお土産になりません。知っていると使えるゼリーをご紹介します。

広島で2013年に登場した「瀬戸内フルーツジュレ」という名のゼリー。「レモンの島」、「夏柑の島」、「ネーブルの島」の3つのフレーバーはいずれも広島産の柑橘類が楽しめます。中でもおすすめはレモンの島。広島は国内最大のレモン産地。一昔前まで、国内で流通するレモンは主にアメリカ産でしたが、最近では添加物の心配がない広島産がシェアを拡大しています。そんな安心・安全な広島産のレモンをたっぷり使用したゼリーは、レモンの爽やかさと甘酸っぱさを存分に堪能できる一品です。

フルーツの中でも特に品種の多い柑橘類。日本だけでも温州ミカン、伊予カン、はっさくなどざっとあげられるほどたくさんの品種が出てきます。そんな多種類の柑橘類をゼリーにしたのが、石丸農園の「飲むゼリー」。その名の通りジュースとして飲むこともできますが、冷やし固めてジェラートのように楽しむこともできます。濃い甘さにほんのり酸味が効いた「せとか」、濃い甘さにほんのり酸味がある「紅はっさく」、独特の苦みが爽やかな味わいが楽しめる「じゃばら」などお味は、全部で18種類。柑橘類の味の違いを知れるゼリーです。

京都市内にあるフルーツパーラーの老舗「クリケット」のフルーツゼリーは、レモン、グレープフルーツ、オレンジの3種が楽しめます。フルーツをカットしてゼラチンで固めた100％果汁のゼリーは、スプーンに乗せるとプルプルと震えるほどみずみずしいのが特徴。おいしく食べるためには、蓋であるフルーツの上半分をゼリーに絞って食べること！こうすることでさらにフルーツをまるごと味わうような感覚に。さらに、付属の生クリームを足すことで、酸味に甘味がプラスされ味の変化も楽しむことができますよ。

センスの良いゼリーをお探しなら、ウェスティンホテル東京「ペストリーブティック ウェスティン デリ」の「サマーフルーツゼリー」がおすすめです。メイソンジャーに入った色鮮やかなゼリーは全部で7種。「ミックスフルーツ」は、程よい酸味がうれしいレモンゼリーをベースに、フレッシュなブルーベリー、ライチ、パイン、キウイ、ラズベリー、桃、アロエが入った贅沢な一品。カラフルな見た目に心が躍ります。その他女性に人気の「ライチゼリー＆アロエ・アプリコット」や、夏らしい爽やかな酸味が楽しめる「パイナップル・パッションゼリー＆メロン・キウィ」などどれもありそうでない組み合わせを楽しめるゼリーです。
※昨年は7月以降に販売をしました。販売時期に関してはお問い合わせください。

芦屋発のスイーツブランドとしていまや全国区で知られる「アンリ・シャルパンティエ」。高級ホテルのような雰囲気を味わえる芦屋本店や銀座店は、連日多くの人で賑わっています。アンリの人気商品と言えば、フィナンシェですが、春夏になるとぐっと人気が高まるのがフルーツのテリーヌこと「テリーヌ・ド・フリュイ」です。フランス料理のテリーヌのように四角い形をしたゼリーは、ほんの少し洋酒を練り込んだ大人っぽい味が特徴的。そのまま食べてももちろんいいのですが、お時間に余裕があればぜひお気に入りのお皿に盛ってみてください。ゼリーの美しさが映え、見た目にも涼し気な気分になりますよ。
※昨年は4月下旬以降に販売をしました。販売時期に関してはお問い合わせください。

大正14年創業の老舗青果店「サン・フルーツ」は、東京ミッドタウンや日本橋三越などラグジュアリーな場所に店舗を構える高級フルーツ店です。とにかくクオリティの高いフルーツを扱うことで有名ですが、フルーツゼリーもその一つ。果物をくり抜いて作るゼリーはいまや珍しいものではありませんが、ゼリーを食べ終えてその中に残るフルーツもスプーンでこそげて食べてしまう……ファンの方がそうおっしゃるほど、とにかく果物がおいしいと評判なのです。まるで果物そのものを食べているかのように本来の味を楽しむことができるフルーツゼリー。ゼリー通の人もうならせる逸品です。