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3月9日(木)にアルゼンチン大使公邸で、アルゼンチンの食材を使った料理を楽しむ「アルゼンチングルメナイト」を開催致しました。普段日本でなかなか味わうことができないアルゼンチン料理や食材の数々をご参加された皆様に楽しんで頂きたく、今回のイベントでは、日本でも入手できる食材や飲料をサプライヤー様にご提供頂き、それを使ったアルゼンチン料理をご用意致しました。ご参加された皆様にも好評を頂くことができました。
南米のソウルフード!エンパナーダ
アルゼンチンだけではなく、南米の食文化を語る上で欠かせないのが「エンパナーダ」です。パイ生地の中に色々な食材を包んで作る料理ですが、今回は、ミートパイ、とうもろこし、カプレーゼの3種類です。アルゼンチンのエンパナーダは、他の南米諸国より種類が豊富で、今回ご用意したもの以外に、チキン、ハムとチーズ、ウミータ(とうもろこしの実をすりおろしたものに、玉ねぎを加えクリーム状になるまで混ぜたもの。アルゼンチンの郷土料理)ツナ、ほうれん草とホワイトソース、玉ねぎとチーズ、4種のチーズなど食べ飽きる事はありません。
ひき肉を包んだエンパナーダは、牛肉のひき肉にオリーブ、たまねぎ、スパイスとレーズンを混ぜ込み、お肉の旨みと干しぶどうの甘みがとてもよくマッチしています。
アルゼンチンは世界有数のトウモロコシ生産国ではありますが、トウモロコシを使った料理はそんなに多くはありません。今回は、トウモロコシのエンパナーダをご用意しました。
薄切りにしたトマト、モッツァレラチーズとバジリコの葉にオリーブオイルをかけた「カプレーゼ」のエンパナーダ。トマトの瑞々し味わいとモッツァレラチーズが独特の食感を作ります。バジルコの風味があとを引く味わいとなっています。
メルルーサ
アルゼンチンに棲息する白身魚「メルルーサ」。体は細長く全長が1メートルを超えるものもあります。「メルルーサ」をみりんとレモンのソースで味付けしました。酸味のあるさっぱりとした味わいで、白ワインやビールにとてもよく合います。
アルゼンチン産えびのサラダ
最近、日本でも徐々にアルゼンチン赤えびの輸入量が増えてきています。その魅力はなんといっても低価格にも関わらず、その品質の高さにあります。そして、養殖ではなく天然なのでアルゼンチンから輸入される赤エビのほとんどが、「生食」できるほど鮮度が高いのです。今回は海老本来の味わいを知って頂くために海老のサラダにしました。
ヨーロッパ食文化を継承するアルゼンチン料理
アルゼンチンの人口の80%がイタリアやスペインからの移民です。ピザやパスタなどは、アルゼンチンの食文化と切っても切り離せない関係にあります。アルゼンチンでは牧畜が盛んなため乳製品、チーズ、バターなどが多く作られます。そしてフレッシュなチーズを使ったピザ屋さんが街のいたるところにあります。
フラン“ドゥルセ・デ・レチェ”添え
アルゼンチンではプリンを「フラン」と言います。今回お出ししたフランは日本のプリンに比べて甘いのが特徴です。それは、ドゥルセ・デ・レチェ(ミルクジャム)といわれる液体状のキャラメルを添えています。これは、南米では欠かせない伝統的な糖菓で、クリーミーで濃厚な味わいが特徴的です。一度食べたらやみつきになります!アルゼンチンは、世界有数のドゥルセ・デ・レチェ(ミルクジャム)生産国でもあります。
スイーツといえば、もうひとつ忘れてはいけないのが「ボノボン」。日本でもコンビニなどで最近よく見かけるという人も多いのではないでしょうか。このお菓子は、アルゼンチンでは食べた事がない人はいないと言っても過言ではないチョコレート菓子です。お手軽にアルゼンチンのスイーツを味わいたい人は是非「ボノボン」を試してみてくださいね。
今回のイベントでは、ワインも豊富に取り揃えました。アルゼンチンワインの品質の高さが日本でも定着してきましたが、今回ご参加頂きました皆さんもアルゼンチンワインにとても満足頂いておりました。
日本では、まだまだアルゼンチン食品や食材を手に入れる場所が限られていますが、アルゼンチンの肥沃な土地と恵まれた気候で育つ農作物や畜産物の品質は非常に高く、年々日本への輸出量も増え続けています。皆さんも、スーパーに立ち寄った時などは、是非アルゼンチンの食材を手にとってみてください。
※掲載情報は 2017/03/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アルゼンチン共和国大使館
アメリカ大陸の南端に位置するアルゼンチンは、世界でも有数の広大な可耕地を持つ国の一つです。アルゼンチンは、気品あふれる魅惑的なタンゴ、サッカーへの情熱、そして世界各国に輸出されるハイクオリティーの食料を生み出す国として世界中で知られています。広大な土地と多様な気候は、質の良い食料が生産されるのに最適の場所と考えられています。アルゼンチンは牛肉が有名ですが、それだけでなく、我々の食生活に用いられる多くの食料を生産しています。例えば、ジャガイモ、とうもろこし、ピーマン、かぼちゃ、亜熱帯性フルーツ、柑橘類、そして、海や川の魚、はちみつ、オリーブオイル、ワインなど・・・まだまだ沢山あります!この食料の豊かさが19世紀末から20世紀初頭にかけ、主にヨーロッパからの移民がアルゼンチンに定住することになった理由の一つなのです。従って、アルゼンチン料理は地理的影響と移民という二つの大きな影響の結晶なのです。豊富な食料とヨーロッパ移民から受け継いだ洗練性によって、アルゼンチン料理は他に類をみないものとなったのです。皆様にアルゼンチンスタイルのアルゼンチン料理をご紹介します!