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洋菓子派と和菓子派。スイーツ好き同士の良き友であり、両者譲れない言い分があるライバル同士。洋菓子派いわく「バターと卵のしっとりとした甘さ、濃厚な生クリーム、フルーツやクリームとの相性は洋菓子にしか味わえないもの」とのこと。一方の和菓子派は「もちもちとした食感、お上品な甘み、抹茶や餡など日本ならではの楽しみが和菓子の極意」と負けていません。そんな洋菓子派と和菓子派がそれぞれのおいしさを主張する代表的なスイーツを挙げてみました。これを食べると確かにそっちもいいかも?なんて目移りしちゃうかも。
1:【洋菓子】まずは王道中の王道、「マドレーヌとフィナンシェ」
これをなくして洋菓子は語れない!というのが、どんな小さな洋菓子店でも必ず扱っている洋菓子の代表、マドレーヌとフィナンシェ。バターと砂糖と卵の甘味をシンプルに伝えているフランス生まれの焼き菓子です。特に、バターのおいしさを味わいたいのなら、おすすめはフランス産高級バターであるエシレバター専門店の「エシレ・メゾン デュ ブール」。雑誌などでも多数取り上げられている超人気店です。クロワッサンなど賞味期限が短いものは売り切れることが多いのですが、日持ちのするマドレーヌとフィナンシェはわりと購入しやすいのもうれしいですね。エシレバターの焦げた香ばしい甘味を強く感じることができます。
2:【洋菓子】リバイバル到来!修道院スイーツの火付け役「カヌレ」
1977年のクレープブームを皮切りに、年々新しいスイーツのブームが生まれています。特に90年代は毎年大ヒットのスイーツが生まれました。ティラミスやクリームブリュレなど熾烈な争いを生き残ったメニューがある中、密かに息をひそめた存在だったのが95年にヒットした「カヌレ」。小麦粉・牛乳・バター・砂糖・卵・香料・ラム酒などで作ったフランス・ボルドー地方の伝統的な焼き菓子です。このカヌレがいま密かなリバイバルと再び注目されています。蜜蝋でパリッと固まった表面の中は、半生のカスタードクリームのような柔らかな生地。中世フランスの修道院で生まれ、今なお愛される伝統菓子です。
3:【洋菓子】イギリスのママの味。シナモンの香りがたまらないアップルパイ
手の込んだプロの料理もいいけど、慣れ親しんだ家庭の味もいい。それはスイーツも同じことが言えそうです。イギリスのママの味と言えばシナモンたっぷりのアップルパイだそうです。蜜がたっぷり詰まった甘いリンゴをくたくたになるまで煮込み、自家製のクリームダマンドとともにサクサクのパイへ流し込めば、出来上がり!岡山県北津山市にある人気のカフェ「GREEN DAYS」では、リンゴ好きのご夫婦二人が作る手作りアップルパイが楽しめます。シナモンとパイの香りは洋菓子でいて、どこか懐かしさを感じるホッとする味。甘いクリームとさっぱりとしたリンゴのフィリングの相性は抜群です。
4:【洋菓子】芳醇なシトラスの香りをまとったふわふわメレンゲのレモンケーキ
和菓子にはない洋菓子の魅力と言えば、やっぱりフルーツをたくさん使うところでしょうか。鼻をぬけるような芳しい香りが特徴のレモン。その香りと酸味を活かしたのがレモンパイです。京都の老舗コーヒー店イノダコーヒの「レモンパイ」は、ECが当たり前になった今でも、店頭でしか食べられない特別な一品。シルクのようなキメの細かいレモンクリームと、メレンゲをたっぷり使ったふわふわの生地が口の中でとろけあう様子は、和菓子派もついうなってしまいそう。さっぱりとした後味も人気の秘訣だそうです。
5:【和菓子】洋菓子派をもうならせる、世界に誇る抹茶のお菓子
せっかく日本に生まれたのだから、外国では食べられない和菓子をたくさんたべたいですよね。中でも抹茶はいまや「Maccha」として世界中で愛される日本が誇る食材ですので、抹茶のテリーヌは、和菓子として良いでしょう。
「京はやしや」の「抹茶生千代古齢糖(チョコレート)ケーキ」は、濃厚な抹茶の苦みと重厚なチョコレートが織りなすケーキ。創業 宝暦3年(1753年)の京都・宇治の老舗茶舗「林屋」がプロデュースするカフェの抹茶は、1時間で30~40gしか作れない石臼挽きの製法により作られているのだそう。口の中で抹茶の香りがどんどん広がっていき、後味が長く続くほど。抹茶の可能性を改めて感じさせてくれます。
6:【和菓子】お上品な甘さと食感が魅力。ツウ好みの「麩まんじゅう」
お餅の中でもその品の良さと噛みごたえのある食感でツウに人気なのがお麩でできたお麩まんじゅう。1818年文政元年創業の老舗「大口屋」の「餡麩三喜羅」は、独特の丸い形をした山帰来(サンキライ)の葉の塩漬けに巻かれた麩まんじゅうです。お麩特有のもっちりしっとりとした食感と甘みを抑えたアンコは、甘いものが苦手な方にもぴったりの程よい甘味が魅力です。洋菓子にはない上品な甘さと、青々しい山帰来の葉の香りについお茶がすすみます。
7:【和菓子】平安貴族も愛した?甘味が濃縮した半生の干し柿「あんぽ柿」とゆず餡
和菓子の原点は、平安貴族の甘さへの憧れから生まれた「干し柿」だという説があります。干し柿のギュッと糖度が濃縮された甘味は得も言われぬ幸福感があります。広島県三原市の「共楽堂」では「あんぽ柿」を使った「柿中柚香(かきなかゆうか)」が人気。あんぽ柿とは、干し柿とは異なり、半生状態の柿のこと。しっとりとしたあんぽ柿の中に、ゆずやすだちなどの風味豊かなあんをたっぷりと詰めたお菓子です。今では様々な種類のお菓子が食べられるようになりましたが、平安貴族への想いを寄せて食べる和菓子はやはり日本人ならではの喜びと言えるでしょう。
※掲載情報は 2017/03/10 時点のものとなります。
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