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記事詳細
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新鮮素材は当たり前、お母さん達が作った優しい味。
東日本大震災のことはずっと覚えておきたいと思います。私の住む東京でも震度5強という経験したことのない地震でした。家具が倒れ、食器類が割れて足の踏み場もない自宅に戻った時は茫然としました。そんなことでめげた自分がいましたが、テレビに映る東北の実情はそんなものではありませんでした。
東日本大震災からすでに6年が過ぎました。その間に熊本で大震災があり、教室に通って来て下さった熊本出身の生徒さんのご実家のことが気になりました。ご兄弟が被災したそうです。どこに住んでいても地震から逃れることのできない国に住んでいるのだから、いつも心を構えておきたいと思っています。
東日本大震災後、将来に不安を抱えながら立ち上がった宮城県南三陸町志津川のお母さん達。
この「タコのアヒージョ」は被害の大きかった志津川の頑張るお母さんたちの作った、本当のおふくろの味です。お母さん達が立ち上げた「おふくろの味研究会」で作っています。志津川湾に面した工房はまさに目の前が豊かな海。豊かな漁場で水揚げされたばかりの新鮮な素材はもちろんですが、お母さんたちの夢や生きがいの詰まった缶詰です。
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タコのアヒージョはオリーブオイルを温め、ガーリックや鷹の爪を加えて軽く火を通したタコを加えて温めるだけ。作り方としてはそんなに難しくはないのですが、上質のタコを用意しないと美味しくは出来ないのです。「タコのアヒージョ」は缶詰としては少し高いかも知れませんが、タコを柔らかいまま仕上げるのはなかなか難しいのです。
「タコのアヒージョ」の缶を開けて白ワインといただくのはとても美味しい組み合わせです。また、パスタに加えたり、生野菜にトッピングしたり、バゲットにのせたりして素材感缶としていただく方法もお勧めします。最後に残るピリッとした辛さと柔らかいタコが後を引きます。お母さん達の作ったタコの醤油麹煮、牡蠣のアヒージョと醤油麹煮、ほやを使ったものなどまだまだ美味しいものがあります。
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※掲載情報は 2017/03/11 時点のものとなります。
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キュレーター情報
パンシェルジュ
石野衣絵子
パンと菜食料理教室「る・くりま」主宰。各種天然酵母で作るパンとゆるいマクロビをベースにした菜食料理が得意。日々作るパンや料理は、美味しくそして安全であるべきだと考えています。素材選びと素材が持つ力を信じて、引き算で作る工夫がいっぱいのレシピが好評。料理教室やパン教室に通うのが趣味だったのですが、気が付いたら教える立場になっていました。教室運営の傍ら、企業向け講師・区民講座・レシピ開発・調理指導委託業務。リマ・クッキングスクール師範科卒業。みそソムリエ。調理師。