手土産として人気の商品は多くあります。その中で、シンプルな構成なのになぜか根強い人気を誇る品の代表格といえば「ロールケーキ」です。フルーツなどで飾り立てないからこそお手頃価格で求めることができるロールケーキですが、実はシンプルなゆえにパティシエの真価が問われる商品でもあります。こちらの記事では、全国各地のロールケーキの中から食通が絶賛するひときわ美味しいロールケーキを、一挙に10選ご紹介いたします。

宮崎県の菓子工房プチ・シューで作られるロールケーキは、ベーキングパウダー、保存料、着色料、香料など添加物を一切使わない、品質にこだわりのある「純生ロールケーキ」です。また、安全性にも配慮しており、緑一杯の能登半島で生産されている「セイアグリー健康卵」という、創業以来サルモネラ菌が一切検出されていない、安全性の高い卵を用いています。こちらの卵は、安全なだけでなく、ベーキングパウダーなしでもロールケーキ生地がふっくら仕上がるという、特別な効果も持っているそうです。

純度の高い生クリームは甘さ控えめだが味はしっかりしています。スポンジのふわふわとした食感、クリームのあっさりしているがコクがあり何個でも食べられる旨みとが多くの人を虜にしています。

東京・浅草にある浅草ビューホテルには、「レ・アール」というパティスリーがあります。洋菓子の品揃えも豊富なパティスリーですが、国際的な観光地である浅草だけあって、和のテイストを盛り込んだスイーツも提供しています。

その一つが、こちらの「浅草和三盆ろーる」です。葛を使用したもっちりとした生地の薄さに対して、クリームが圧倒的なのがおわかりでしょうか。しかし、心配はご無用です。見た目に反して最後まで楽しく召し上がれます。その秘密は香川県・徳島県などで生産される純国産の高級砂糖「和三盆」にあります。上品で控えめな甘さをゆったりと味わえるのです。抹茶と和三盆の2種類の味から選べます。

大分県日田市豆田町で生まれた「チーズロール」は、フランス産マスカルポーネチーズを贅沢に使ったスフレチーズケーキで、同じチーズを混ぜ込んだクリームを包み込んだロールケーキです。作っているのが洋菓子・和菓子の職人ではなく、なんと料理畑の出身、それも美味しい食事で知られる大分県湯布院の旅館「山荘 無量塔（むらた）」で修行した「和食」の料理人ということですので、ぜひその繊細な感性で作られた味を試してみたくなります。スフレケーキをロール状にするには高い技術力が必要ですから、畑違いの品を完成させ作り続けている地道な努力が忍ばれます。

プレーン、抹茶、季節限定と味にバリエーションがありますので、リピートするのも楽しみですね。なお、元記事中の商品名・店名は「豆田ロール 粋」となっていますが、現在「粋ロール 豆田本店」へ変更となっています。お探しの際はご注意ください。

名古屋市中区にあるパティスリーMamei de cakeは、似顔絵やモチーフを描いたオーダーメイドケーキで知られています。実は味も確かなお店で、中でもクオリティの試されるロールケーキは地元の方の間で有名で、すぐに完売してしまうほどの人気となっています。特に、スポンジと生クリームの甘さのバランスは際立っており、スポンジの柔らかさと控えめな甘さのクリームも味わいがあるとのことです。季節によっては旬の素材を具材として用いることもあるそうで、リピートも楽しみですね。

ご家族、とくにお子様への似顔絵／モチーフ入りの誕生日ケーキを購入しようと思っている方には、スポンジやクリームの味を試す目的での購入もおすすめです。

芸能人の「ネプチューン」の名倉さんのプロデュースするステーキ店「ステーキなぐら」。ファンの方ならきっとご存じでしょう。こちらの大人気デザートは「なぐらの濃いぷりん」というものなのですが、なんとこのプリンをロールケーキの真ん中に巻き込んでしまった新発想のロールケーキがあります。

「なぐらの贅沢ぷりんロール」は、大人気の「濃いぷりん」をハチミツ風味のスポンジと北海道産生クリームとで包んだロールケーキです。毎朝仕入れている新鮮な卵を使用しているため、加熱し過ぎずに作れるプリンが、濃厚な美味しさでケーキ生地とクリームを引き立ててくれます。ファンの方はもちろん、プリン好きの方にも良い手土産になりそうですね。

FM福岡でベストアートカフェに選ばれた人気スポット・田園喫茶ワイルドベリーは、ギャラリー併設、無料コンサートを開催するなど、田園に囲まれたおしゃれで文化的な大人の空間です。

こちらの系列のショップで同名の「ワイルドベリー」は、ケーキとクロワッサンがおすすめのお店です。自慢の商品からわかるように生地に自信のあるお店です。「雷山プレーンロールケーキ」は、この自信に違わないロールケーキです。しっかりとした甘さのスポンジ生地に、口溶けの良い甘さ控えめの濃厚な生クリームが合っています。プレーンとコーヒーの2つバリエーションがあります。同店はワイナリーも併設しているので、ワインに合わせるのも一興ですね。

大阪の桜ノ宮公園の近くにある旧・大阪市公館は、約4千坪の緑豊かな庭園に囲まれた瀟洒な建物です。以前は国際会議（APEC）を催したり歓迎レセプションを開いたりと、世界各国からの賓客をもてなす場として用いられましたが、現在はザ・ガーデンオリエンタル大阪としてブライダル施設となっています。

こちらに併設のレストランで人気となっているのが、デザートの「メレンゲロール」です。お食事の後にいただくのが通常ですが、なんと1日4本限定で予約販売されています。

マスカルポーネチーズにバナナ・グリオットチェリーを混ぜ込み、小麦粉を一切使わないメレンゲのみの生地でふわりと巻いたロールケーキは、甘味と酸味の両方を楽しめる大人のデザートとなっています。

石川県宝達志水町にある宝達山（ほうだつさん）本舗松月堂は、創業から半世紀経つ老舗の菓子店です。こちらの人気商品である「宝達ロールくーずぇ」は近隣の宝達山で採れる「宝達葛」を使った和風のロールケーキです。

白っぽいふわふわのスポンジの中に入っているのは、葛粉と牛乳をまぜたまろやかな葛の層である「ミルク宝達葛餅」です。さらにその中には生クリームと、宝達志水町の特産品である幻のぶどうと名高い「ルビーロマン」のリキュール入りゼリーが入っています。まるで宝石のようなゼリーは、口に含むとぶどうの気品ある香りが広がって、素晴らしいアクセントを効かせてくれます。

名古屋の老舗カフェ「カフェタナカ」に生まれ育った女性シェフ・パティシエールの手によるロールケーキは、名古屋の朝を一杯に詰め込んだ一品です。名古屋の朝の名物といえば、「モーニング」と言われる朝食セットです。コーヒーと一緒に小倉あんをトッピングしたトーストが供されるのは、今では名古屋以外でも知る人が多くなりました。

フランスで修行したシェフ・パティシエールは、カフェタナカ自家焙煎コーヒーを浸かったコーヒー風味の生地で、口溶けの良いバタークリームと小倉あんを包み込んだ新しいロールケーキ「NAGOYAロール」を生み出しました。マロングラッセ、エスプレッソペーストは大人の味わいとなっています。名古屋土産にぴったりの品ですね。